[職場闘争]デマ・密告しているのは誰か?〜全日本手をつなぐ育成会労組と当該組合員の関係について〜

南部労組・福祉協会の当該組合員が全日本手をつなぐ育成会事務局(以下、育成会と略)の労働組合(正確に言うと、ユニオン東京合同全日本手をつなぐ育成会分会*と結託し、または影響下にあって、育成会が解散への道筋をつけたように「協会を混乱に陥れて、めちゃくちゃにしようとしている」など、それに類するデマをある人物が流しているのは前から知っている。
漏れ伝わる話から、元育成会の組合員と当該組合員が親しいというだけの理由っぽいが、そんなことで全日本育成会労組と結託しているように言われたらたまらない。それに、どうもデマを流している人間は育成会の労使紛争についてもよくわかっていなさそうだ。育成会の労使紛争について、私の知る範囲でほんの少しだけ触れてみたい。

* 2019年4月3日現在、当web siteは閉鎖されております。理由は本記事の末尾の(2019.4.3追記)をご覧ください。

2006年、育成会に数ヶ月いて解雇されてしまったMi氏(不当解雇の実態や事務局の実態をメールで告発していた)の事件が実質的な発端となって起こった育成会事務局内部のゴタゴタ(あまり詳しく書けないが)から、使用者側から査問にかけられた事務局員たち、スケープゴートとして降格・解任されてしまったI事務局長など、大変なことが起こっていることを人伝てやMi氏のメール、そして『手をつなぐ』誌上に掲載された記事から知った。真相は何なのか、育成会のみなさんに事情を聞く前に、多くの人たちが2007〜2008年にかけて辞めていった。
辞めていった人たちを含む多くの事務局員は、職員に対する特別監査とI事務局長の解任を撤回するために、ユニオン東京合同を上部団体として分会を結成、第1回団体交渉は2007年5月17日に持たれた(ちなみに、Mi氏はそれ以前に2006年、別な一般労組に加入し、当時のF理事長とM常務理事相手に2回団体交渉を行っている)。決して昔から育成会に労働組合があったわけではない。
使用者側が前団交で締結された労働協約を反故にしたり、また、非正規職員の雇い止め、不誠実団交、組合員への不当懲戒処分などが行われ、それらに伴い、組合側の活動も戦闘的になっていった。
最後までがんばっていた組合の人たちからも話を聞いているし、使用者側だった元協会事務局長のO氏や元『さぽーと』編集委員のT(N)氏からも話を聞いているので、私は割と公平にこの事態を見ていると思うのだが、組合側も結構過激だったとは言え、今の私が労働者側に連帯する立場から贔屓目に見ていることを差し引いても、育成会側に数々の不当労働行為があったことは否めない。事実、後に労働委員会は不当労働行為を弾劾、育成会側にポスト・ノーティス命令が出されている。労働組合活動家の中では育成会分会の闘いは有名であることも後に知った。
その後、社会福祉法人全日本手をつなぐ育成会は解散、事務局員は解雇され、任意団体として全国手をつなぐ育成会連合会へ事務が引き継がれたが、分会組合員との争議は未だ解決せず、舞台は職場から労働委員会及び裁判へと移り、今に至るも泥沼状態である。

育成会の事務局職員さんとの交流では、鬱でしばらく病休し育成会を辞めた後、元気になった(というより躁転っぽくて心配だったが)古参の事務局員だったMsさんが、静岡県伊東の地元でNPO法人を立ち上げとグループホーム開設を目指していたことから、よく協会事務局に資料を探し、買い求めにやってきていた。それにMsさんは我が『さぽーと』誌の定期購読者でもあった。帰り道に寄れる文京区の施設で独自のイベントを開催していたりしたので、お誘いを受けてたまに顔を出したこともある。
西新橋の「たばこセンタービル」時代には、協会は7F・育成会は8Fという近さもあり、古くは常務理事の手塚先生、その他育成会の事務局職員の方々に、よく資料をお借りしに行っていたし、協会事務局が浜松町に引っ越ししてからも、機関誌・新刊を届けに行ったとき歓待してれ、ただの使いっぱしりにもかかわらず、お茶やお菓子を出してくれたりと、立場の上下関係なく優しく接してくれた。
それが、こんな事態になってしまうとは信じられなかったが、同じ障害福祉団体に従事する者として横のつながりは欠かせないものであるし、古くからいる職員の方々は、私のお付き合いの範囲では、みんな気さくで良い人だったと思う。組合云々関係なく親しくしていて当然の間柄だ。
それに、先述の数ヶ月いて解雇されてしまったMi氏とも短い間であったが面識があるし、後から入職した組合員ではない職員さんたちとも機関誌編集者同士として親しくさせていただいていた。

さて、当該組合員に元育成会職員が協会事務所に訪ねてきたことを間近で見聞きしていたり、よく知らないのに単に組合が組織をメチャクチャにしたなどと、没論理で、当該組合員へのnegativeな印象操作のためにデマを流している人間が誰なのかは容易に想像がついていた。昨年、退職勧奨を受けて“自主”退職を余儀なくされた協会事務局職員の件(これについては後で詳述したい)でも事実無根のデマを流していたようだし、どちらもいくつかの証拠・証言を得ている。事実無根や誇張された情報が飛び交うのはしばしばで、これも協会の問題と言えなくもないが、その個人の資質に帰する問題なので、当該組合員への信用毀損・名誉毀損には法的含め別な手段で対処したい。

今の我が組合と協会の関係について、ある人は「育成会のようにならないように…」と言っていたが、不誠実な団交対応、組合嫌悪・組合敵視を続ける限り、協会が全日本手をつなぐ育成会と同じ轍を踏む愚を犯すことは必至だろう。我々こそ健全な職場と良好な労使関係を望んでいるので、そうならないようにと願い、活動しているのだが…。

…The end

(2019.4.3追記)全国手をつなぐ育成会連合会(全日本手をつなぐ育成会)とユニオン東京合同・全日本手をつなぐ育成会分会は、2018年12月5日に東京都労働委員会で全面和解となり、争議が終結いたしました。詳しくはこちらの記事をご覧ください。

[職場闘争]デマ・密告しているのは誰か?〜全日本手をつなぐ育成会労組と当該組合員の関係について〜」への2件のフィードバック

  1. 郷田剛

    「組合員が会社を混乱させてめちゃくちゃにしようとしている」┅┅┅ これ、おかしいですね。労働者は、毎月きちんと給料をもらってパワハラとかでいやな思いをせずに、安心して定年まで働くことを望んでいます(それに加えて、充実した仕事ができれば、なお良い)。平穏無事に暮らしたいというのが、労働者の思いです。そのためにみんな組合に期待するのです。なんで自分の職場をめちゃくちゃにしようと考えるのですか。これ、悪質なデマですよね。ふざけています。

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    1. jaidunion

      デマを流している御仁は、お上には逆らうな、下っ端は黙って働けってことなんでしょうが、もしそういう思想が正しいと思うならば、正々堂々と表明すればいいんです。もちろん、民主主義社会において許されることではありません。まあ後ろめたいことがたくさんあるから、そうして、こそこそとデマゴギーの情報操作で自己保身を図っている哀れな輩なのです。

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