投稿者「jaidunion」のアーカイブ

[集会報告]9・27東京都労働委員会交渉・申し入れ行動

現在、我々南部労組・福祉協会は日本知的障害者福祉協会に対して「団交拒否(不誠実団交)」「支配介入」「不利益取り扱い」を申立事項として、東京都労働委員会に不当労働行為救済申立を行い、其の審査も大詰めを迎えているところである。

此れ迄、本組合掲示板ブログで報告してきた通り、無理筋の和解誘導よる長期に亘る調査や審問時間の縮減、然るべき証人採用の拒否について、迅速且つ的確な審査を求めて、調査の場や個別申し入れを行って来たが、受け入れられることは無かった。勿論、未だpendingとなっている件もあるので、今後も無いとは限らないが、此の間の経過については日本知的障害者福祉協会事件だけの問題に留まらず、他の事件も含めて、其の審査の在り方は労働委員会の本来の目的である労働者の団結権擁護としての役割を担う行政機関として看過できないものがあるので、以前の都労委闘争の報告記事でも軽く触れたが、争議団・全都の地域合同労働組合の仲間と此の問題を共有し、「労働法制改悪阻止・職場闘争勝利!労働者連絡会・東京地労委対策会議」(以下、労働法連絡会・地労委対策会議と略)として、東京都労働委員会に交渉・申し入れ行動を行うこととした。因みに、労働法連絡会・地労委対策会議の東京都労働委員会への申し入れ行動は数年振りであったらしい。

尚、本報告記事は福祉協会事件の申立人当事者として参加し、発言した記録と個人的感想であり、労働法連絡会・地労委対策会議の本申し入れ行動の趣旨や方向性とは必ずしも同一の視点で書かれている訳ではない(つまり、文責は当該に依る)ことを予めご承知置きください。

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[職場闘争]“狡兎死して走狗烹らる”は侮辱的な表現か?【後編】〜古典に学ぶ自律的な生き方〜

【前編】で、“狡兎死して走狗烹らる”の語源について、呉越の戦での功労者である優秀な臣下の范蠡や大夫種の成功と悲劇の光と陰と、「国士無双」とまで評された韓信の漢の平定後に起こった、妬みや己の権益の為に平気で仲間を裏切る臣下共の讒言による不当な処遇、韓信自身の責めに帰する処もあるとはいえ、結果的に一族が殺される非業な運命を強いられた逸話を、原典に当って解説した。
此れの一体何処が“侮辱”に当たるんだか判らんが、此の故事成句を知っているのなら、寧ろ、春秋戦国時代の有能な武将に譬えられていることになるので、「いや〜、ちょっと褒められ過ぎですよ」と謙遜くらいしてもいいんじゃないか。(笑)

「烹られる」側について言えば、韓非的な言い方で言うならば、君主と臣下とでは其々の利害が異なるので、君主や組織に忠誠を誓い、功績を上げたとしても、「烹られる」側は必ずしも報われるとは限らないということだ。
どういうつもりか判らないが、労働者の団結や正当な組合活動に敵対的な行動を取ることが、組合嫌悪・組合敵視著しい協会管理職に現状追従した方が得だと判断したのなら、結局は労働者の権利や労使対等な関係構築を損なわせることになり、何れ己の労働条件・職場環境に其れが跳ね返ることになる。「汝の部署を放棄せよ!汝の価値に目醒むべし!」*と越の范蠡が思ったかどうかは解らないが、范蠡の様な自律的な生き方を学ぶべきである。 続きを読む

[職場闘争]不当労働行為救済申立・日本知的障害者福祉協会事件 第11回調査報告 & 第12回調査告知

不当労働行為救済申立・日本知的障害者福祉協会事件 第11回調査が、2019年8月27日(火)9:30から東京都労働委員会審問室において行われた。協会側は協会顧問弁護士とO常任理事、古屋総務課長、三浦政策企画課長。我々組合側は当該組合員の他、南部労組の仲間2名が集まってくれた。

前回の87日(水)の第10回調査では、都労委事務局から「和解文言(8/7案)」が提示され、それへの意見が8月20日(火)までに労使双方、支配介入・不利益取扱いの件につき、意見書を提出することになっていた。
和解を前提とするならば、幾らか歩み寄りを見せ、妥協的な和解条件を飲まざるを得ないのは已を得ない面も有り、我々申立人等も最大限譲歩をするつもりであった。しかし、矢張り受け入れられない、実態と異なる文言を前提した和解案は承服できないので、特に当の事業課課長代理の水内の不当労働行為性について不問に伏す訳にはいかない。依って、幾つか修正意見を具申し、「「和解文言(8/7案)」への意見書」を提出した。尚、今後の和解へに向けた協議の渦中にあるので公開は差し控えるが、再度言う様に、和解水準を下げる必要性は無いとの我々の判断に変わりはない。

前回も報告した通り、公益委員と使用者委員の板挟みで申立人の主張を和解案に反映させようと、努力奮闘している久保労働者委員には頭が下がる思いだ…がしかし、不当労働行為審査中にも拘らず、協会の態度や姿勢には我が組合にして今後の労使関係への不信しか抱かせないのが現実だ。 続きを読む

[職場闘争]“狡兎死して走狗烹らる”は侮辱的な表現か?【前編】〜古典に学ぶ自律的な生き方〜

2019年8月16日(金)に協会顧問弁護士から「申入書」がファクシミリで組合事務所に届いた。

何についての「申入」なのかというと、本組合掲示板ブログの記事「[職場闘争]726協会前&社会福祉士養成所 東京スクーリング情宣行動〜66都労委審問報告と社会福祉士養成所のスクーリング参加者に福祉協会の実態を訴える〜」において、当該情宣行動の際の協会職員の敵対的で不穏な言動を取り上げて、“批判”したことへの抗議と記事削除の申し入れである。

さて、抗議を受けた当該記事の中で、協会事務局職員某が毎度毎度、組合情宣時に事務所から飛び出して来て、監視や誰かに通報していることを評して、

「組合嫌悪・組合敵視著しい協会管理職の覚え目出度く、こんなことをしているのかもしれないが、『史記』にある狡兎死して走狗烹らるという言葉を知っているか?」

(2019.9.20追記)2019年7月28日、記事掲載時の記述 

と書いた。
ところが「申入書」によると、

「“狡兎死して走狗烹らる”などと協会及び協会職員を侮辱する表現が用いられて」

いる、とのことだ。

当該記事の「知っているか?」という問い掛けは、少々嫌味な表現かな?と思ったことは確かだ。何故なら、協会管理職も件の職員某も一応大学を出、高等教育を受けているので、当然その意味を知り、謂わんとする真意を理解出来る程度の教養と読解力を持ち合わせているだろうと思っていたからである。
なので、「“知っているか?”とは何だ。失礼な!」という抗議ならいざしも、びっくり仰天、そっちかよ!?
どうやら本当に知らない、若しくは、理解出来ないらしい。

他にも抗議内容は幾つかあり、其れへの対応は本記事【後編】に記すが、本編では此の件を取り上げて批判・反論というよりも、此の古諺の意味する処を示しておきたい。
尚、一般的な組合活動や障害福祉、月刊誌『さぽーと』や協会事務局の内輪ネタでは無いので、興味の無い方、本編の当該の趣味的な解説に「また、ウンチクかよ、ウゼェ…」と思った方は【後編】へどうぞ。 続きを読む

『月刊まなぶ』2019年9月号〜リレーエッセイ「闘う心を支える言葉と人」〜

労働大学という社会主義や労働組合運動の学習会組織があります。この組合掲示板ブログの読者の福祉関係者の方々には馴染みがないかも知れませんが、労働運動関係の方々はもしかしたら、ご存知かもしれません。

学生時代、大学の図書館で各政党の機関紙を読むのが日課だった私は、当時の日本社会党の機関紙『社会新報』に労働大学の講座のお知らせが載っていたのを記憶しています。また、労働大学とは直接関係はありませんが、私が通っていたY大学の文化系サークル連合(文連)の中執は、日本社会党の青年組織である日本社会主義青年同盟(社青同)の社会主義協会系(の向坂派だったように思う)の人たちだったので、彼らと交流があった時は、いわゆる「労農派マルクス主義」理論の学習会に一緒に参加しないかと誘われたものでした。ただし、私自身は“ノンセクト・ラジカル”を自認していたので、個別の政治的社会的な課題での運動は別にしても、党派的な組織には積極的に関わることはありませんでしたが、日本社会党の左派の人たちとは個別サークルを通じて、いくらか付き合いがありました。

まぁ、思い出話はともかくとして、それからン十年の年月が経ち、その間、日本社会党は分裂し、一部は民主党(→民進党→立憲民主党)に合流し、残った人たちは社会民主党、そして、よりこれまでの日本社会党の路線を堅持する左派の人たちが新社会党を結党したのは、皆さんもご承知のことでしょう。
御多分に洩れず(と言ったら失礼にあたるのでしょうが…スミマセン)日本社会党が常に左・右で対立していたように、現在、労働大学も左・右に分裂しているようで、このたび私が原稿執筆依頼を受けた労働大学『月刊まなぶ』は左派の方々が発行している機関誌です。

労働大学の機関誌『月刊まなぶ』のリレーエッセイを引き受けることになったのは、東京南部労働者組合のKさん(郵政4・28闘争の組合闘士)*が2019年3月号に「認知症になってもできる事はある」を執筆し、東京ふじせ企画労働組合のKさんが2019年6月号に「民事弾圧と対峙し、争議長期化に抗して闘う」を執筆。東京ふじせ企画労働組合のKさんからバトンタッチされたことによります。依頼があった際、学生時代に『社会新報』で知った労働大学という組織がまだ存続し、活動していて、機関誌『月刊まなぶ』を定期発行しているとは知らず、正直驚きました。

*  南部労組のKさんについてはこちらの記事でも取り上げています。
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[職場闘争]不当労働行為救済申立・日本知的障害者福祉協会事件 第10回調査報告 & 第11回調査告知

不当労働行為救済申立・日本知的障害者福祉協会事件 第10回調査が、2019年8月7日(水)13:00から東京都労働委員会審問室において行われた。協会側は協会顧問弁護士とO常任理事、古屋総務課長、三浦政策企画課長。我々組合側は当該組合員の他、南部労組の仲間4名が集まってくれた。

前回の710日(水)の第9回調査で、8月2日(金)までに労使双方、支配介入・不誠実団交の件について、和解を検討し、再度(丁度1年前から)和解条件を都労委事務局に提出することになった。申立人側我々は7月29日(月)に「都労委平30(不)15号事件に係る申立人の和解条件について(3)」を提出。前回の2018年7月12日付で提出した「都労委平30(不)15号事件に係る申立人の和解条件について(2)」とほとんど変わらないものであった。
敢えて、和解の水準を下げることはないとの判断からだ。協会側の和解条件はどんなものなのか公開されなかったので、何かしら我が組合を納得せしむる様なものではないだろうとは思っていたが、当日、長時間労働委員会で調整されていたことからも、強ち間違いではあるまい。 続きを読む

[職場闘争]7・26協会前&社会福祉士養成所 東京スクーリング情宣行動〜6・6都労委審問報告と社会福祉士養成所のスクーリング参加者に福祉協会の実態を訴える〜

2019年7月26日(金)、梅雨明け間近の夏空の下、昨年12月の情宣から7ヶ月ぶりに、2016年11月6日の初の現場行動から数えて12回目の協会前情宣行動である。南部労組の仲間、争議団連絡会議・各地域合同労組、5団体・10名に結集して頂いた。

今回の情宣行動は、7月26日(金)〜28(日)の3日間、日本知的障害者福祉協会社会福祉士養成所の第30期生の東京スクーリングが、東京・浜松町の「ビジョンセンター浜松町」(浜松町TSビル)で開催された。スクーリング会場は協会事務局のあるKDX浜松町ビルの裏通りにあり、協会情宣と同時に行えて実に好都合であった。
過去にも情宣行動は社会福祉士養成所のスクーリング会場前で行っている([職場闘争]722社会福祉士養成所 東京スクーリング緊急情宣行動〜団交から逃亡中の末吉事務局長を直撃!〜)。ご覧頂ければ解る通り、此の時は会場にやって来た、団体交渉から逃亡し続けている事務局長末吉を取っ捕まえて直接抗議。組合員の姿を見るや此処でも逃げようとするみっともない姿を晒した*

* 因みに、今回は末吉事務局長は休み。事前に解っていたとはいえ、悪運強いね…。

今回の情宣行動の目的は、協会の此れ迄の労基法違反**や労働者の権利を蔑ろにした行為、その責任逃れ・責任者隠し、不誠実団交、不当労働行為発言等々は、人権と社会正義を基とするソーシャルワーカーの拠って立つ礎「ソーシャルワークの定義」にも悖るもので、「平成元年」から開講の歴史ある社会福祉士養成所を運営する、此の様な協会の実態を、未来の社会福祉士の皆さんに広く知って頂き、「令和の時代」に善きソーシャルワーカーとなって頂きたいということ***。そして、養成所30期生の皆さんには勿論のこと、地域の労働者の方々、協会事務局職員へ、2019年6月6日(木)に行われた不当労働行為救済申立・日本知的障害者福祉協会事件の審問報告を行うことであった。 続きを読む

[告知]不当労働行為救済申立 第10回調査期日が決まる

2019年7月10日(水)の不当労働行為救済申立・日本知的障害者福祉協会事件 第9回調査で第10回調査期日が決まった。
次回期日は以下の通り。

【期 日】2019年8月7日(水)
【時 間】13:00〜
【場 所】東京都労働委員会(調整室・審問室・控室) 東京都庁第一庁舎南(S)棟 38F 

ここで、また、事務局長末吉の証人尋問について、協会及び水内事業課課長代理の支配介入・不利益取扱いについて、和解の可能性について探ることになるのだが、前回記事でも書いた様に「振り出しに戻る」感が否めない。
8月2日(金)までに和解可能条件を労使双方出し合うという段取りだが、我々の和解条件はこれまで通り、特に変わる様なことはない。協会がどういう和解条件を出して来るのかに懸かっている。ま、ここで決裂すれば、協会と事務局長末吉の不誠実団交を除けば、調査終了→結審ということになる…かな?

それはさておき、どうなろうと、協会の不誠実団交・組合敵視、協会事務局職員と労働者の権利確立の為に、我々はテッテー的に闘うぞ!

…The end

 

[職場闘争]不当労働行為救済申立・日本知的障害者福祉協会事件 第9回調査報告

不当労働行為救済申立・日本知的障害者福祉協会事件 第9回調査が、2019年7月10日(水)13:30から東京都労働委員会審問室において行われた。協会側は協会顧問弁護士とO常任理事、古屋総務課長、三浦政策企画課長。我々組合側は当該組合員の他、南部労組の仲間5名が集まってくれた。

前回の6月6日(木)の審問後、事務局長末吉の再証人尋問を求めて「証拠申出書(2)」(証人申請・尋問事項書)を都労委に申請した。その証人採否について結論が出るとのこと…だったが、どうやらまだ労働委員会三者委員で協議中らしく、久保労働者委員のお話では、末吉証人の件はどうなるかわからないけど、別に水内事業課課長代理の支配介入・不利益取扱いの方は和解に持っていくことはできないかとのことだった。 続きを読む

[職場闘争]続・労働委員会闘争〜書面の追加公開〜

以前、東京都労働委員会の不当労働行為救済申立 日本知的障害者福祉協会事件について此れ迄の提出書面を公開し、労働委員会で何を争っているのかを報告した。その際に、組合からの和解案と、協会から提出された箸にも棒にも掛からない「団交ルール」とお為ごかしの「職員相互のコミュニケーション」については本組合掲示板ブログ(第4回調査報告)で概略を紹介・批判して来たところであるが、原本を公開していなかったので、ここに公開することとし、審問に際して各当事者・証人の陳述書を公開する。

但し、陳述書については公文書と言えども、著作権は各著作権者に帰属するものである(らしい)ので、公開しても問題のない当該組合員(当事者)の陳述書のみとし、内容についてはプライバシー保護の為に一部伏せ字表記している。
勿論、当該組合員(当事者)の陳述書だけを公開することは、一方的な情報発信との批判が想像されるので、各証人(組合側も協会側も)の掲載して欲しいという各証人からの要請・要望があれば、公開することに吝かではない。というか、本音では公開したいところだ。特に常任理事Oの陳述書は審問報告【速報】でも言及したように「煮ても焼いても喰えない」どうしようもない代物で、審問での偽証も然り、これで何が立証できるというのか、現物を公開して読者諸氏の笑い種…いや、判断を仰ぎたいのが正直なところだ。

更に、団交からも調査、審問からも逃げ回っている不誠実団交の張本人である事務局長の末吉の証人申請を含めた、都労委への申し入れ文書も公開する。 続きを読む