投稿者「jaidunion」のアーカイブ

[職場闘争]不当労働行為救済申立・日本知的障害者福祉協会事件 第26回調査報告 & 第27回調査告知

不当労働行為救済申立・日本知的障害者福祉協会事件 第26回調査が、2021年9月13日(月)12:00から東京都労働委員会審問室において行われた。協会側は協会顧問弁護士とO常任理事、古屋総務課長。我々組合側は当該組合員の他、南部労組の仲間4名。

前回調査で、我が組合の「和解案」(2021年4月5日付)に基づいた、2021年7月20日の東京都労働委員会から示された「平成30年不第15号事件 和解案の骨子」(以下、都労委和解案と略)を協会も概ね受け入れるとのことだったので、組合側の条項の具体化提案である「和解案(2)」(2021年8月16日付)を都労委と協会に書面で提出した。 続きを読む

[職場闘争]第14回団交報告 part 1 〜不誠実団交で労働委員会に申し立てられている自覚のない協会の団交態度〜

2021年8月25日(水)18:00から、日本知的障害者福祉協会と南部労組・福祉協会との第14回団体交渉が協会事務局の入っているKDX浜松町ビルの裏手にある、浜松町TSビルにあるビジョンセンター浜松町 5階 F会議室で行われた。

協会側の団交参加者は、O常任理事・古屋総務課課長・三浦政策企画課長(兼事業課長)の3名。組合側の団交参加者は当該含め南部労組4名。
前回もそうだったが、今回も事情により協会顧問弁護士は欠席。正直な気持ちを言わせてもらえば、協会の幹部・管理職達と話していても、話が噛み合わないので、協会側の団交アドヴァイザーとは言え、まだ、マトモな話し合いができる協会顧問弁護士のI氏が居てくれた方が議論がスムーズに進むのだが、致し方ない。だからと言って、弁護士と団交する訳ではないので、テッテー的に協会と遣り合うのが本筋ではある。

何であろうと団交に出ない事務局長・末吉と出さない協会

毎回毎回この書き出しから始まるのはウンザリするが、今回も事務局長の末吉は団交から逃亡した。

今回の我々の団体交渉開催要求書に、事務局長を出席させるように要求したのだが、協会から届いた団交応諾のメールの協会側出席者に、特に理由もなく事務局長は含まれていなかったので、我が組合が要求しようがしまいが、最初から団交に出る気(出す気)がないことは明白であった。 続きを読む

[告知]第14回団交のお知らせ

前回、2021年3月8日(月)の第13回団体交渉は時間切れとなった為、話し合うことができなかった団体交渉の議題の一部について、2021年7月12日付「団体交渉開催要求書」を協会に送付し、約半年ぶりに団体交渉を申し入れた。
継続協議となっている団交議題は以下の通り。

(1)福祉協会事件(都労委平成30年不第15号不当労働行為救済申立事件)において、和解となった争点2(不利益取扱い・支配介入)について、その後の貴会の遵守・履行状況について
(2)その他労働条件について

本来であれば、9月から協会事務局の人員体制も若干変わる(はず)なので、もっと早い時期に行いたかったのだが、7月15日に協会から団交応諾の連絡が届いた結果、14回団体交渉の日程・場所は以下の通りとなった。

【日 時】2021年8月25日(水)18:00~(19:30)
【会 場】ビジョンセンター浜松町 5階 F会議室
     〒105-0013 東京都港区浜松町2-8-14 浜松町TSビル

8月20日に協会から連絡があり、団交会場は協会会議室ではなく、近隣の貸会議室で…とのこと。

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[職場闘争]不当労働行為救済申立・日本知的障害者福祉協会事件 第25回調査報告 & 第26回調査告知

不当労働行為救済申立・日本知的障害者福祉協会事件 第25回調査が、2021年7月29日(木)10:30から東京都労働委員会審問室において行われた。協会側は協会顧問弁護士とO常任理事、古屋総務課長、三浦政策企画課長(兼事業課長)。我々組合側は当該組合員の他、南部労組の仲間4名が集まってくれた。

前回調査では、協会の「和解案に対する意見書」(2021年6月4日付)「報告書」(2021年5月31日付)について意見を求められたが、ここで書面合戦していても進展が望めない為、都労委としての和解案を示して頂きたいとの組合側の意向を伝え、予定通り、7月20日に都労委から「平成30年不第15号事件 和解案の骨子」(以下、都労委和解案と略)が届いた。若干文言や表現の相違はあるものの、我が組合の「和解案」(2021年4月5日付)に沿ったものであった。 続きを読む

[日々雑感]今でもたまに精神科クリニックに通院する当該組合員の「弱さの情報公開」〜薬と心の持ち様〜【後編】

【前編】の薬の話の続きで、【後編】は心の持ち様についてですが、これは何も精神疾患やその障害に纏わる話だけとは限りません。【後編】では、社会や職場を支配する「強いこと」を志向する価値観を転倒させる「弱さの情報公開」の実践と、我が職場闘争に絡んだ話を。

まずは「弱さの情報公開」から

何でこんな話をしているかというと、私(当該組合員)もまさか自分が鬱になるなんて想像もしていなかった様に、パニック障害だろうが躁鬱病だろうが統合失調症だろうが、心の病には誰でも罹る可能性は有り、余程その人のプライバシーに関わることならば話は別にしても、その事実を隠す必要なんて全く無いということだ。
私自身の経験からも、当事者の生き辛さ・困難さを乗り越えるには、自分の病気に向き合い、開き直る「弱さの情報公開」が当事者にとって、とても重要だと思うからである。 続きを読む

[日々雑感]今でもたまに精神科クリニックに通院する当該組合員の「弱さの情報公開」〜薬と心の持ち様〜【前編】

最初に申し上げておきますが、本記事は当該組合員の極々個人的な話が【前編】で、職場闘争ネタは【後編】からになります。
個人的な話に興味の無い方は【後編】をどうぞ。現在、心の病気を患って職場で病気の理解得られずに困っている方や精神科の薬に興味のある方は、【前編】の当該組合員の体験談関連記事含めて、【後編】の最後までお付き合いください。

当事者目線で見る、心に働く薬たちの現状

今から20年くらい前に鬱病に罹り、定期的に通院せずに済む様になり、抗鬱薬を服用しなくてもよくなる迄、ほぼ10年くらい掛かった*
しかし、ようやく立ち直りかけていたところ、2012年辺りからの一部の者による職場の専横支配による労働環境の悪化、排除が顕著になり、2016年、ついに堪忍袋の緒が切れて労働組合加入・職場闘争決起という流れの中で、闘争心で奮い立って、表面的には元気そうに見えても、心や身体は正直なもので、不眠傾向やたまに心身の調子が悪くなることが屡々起こり、ここ何年か、約4ヶ月に1回、当該組合員は精神科に通院し、抗不安薬や睡眠薬を処方してもらっている。

* この辺の話は本組合掲示板ブログ記事の「[集会報告]2・9刑法全都実 総会・集会「職場と過労うつ体験―休職・復職など―」【後編】」を参照のこと。 続きを読む

「社会福祉法人同愛会への東京オリンピック・パラリンピックの中止を国と東京都に求めてください!」賛同団体募集〜三多摩合同労働組合・ゆにおん同愛会分会/三多摩合同労働組合・幹福祉会/全国保育福祉労神奈川県本部てらん広場分会〜

我が組合(東京南部労働者組合・日本知的障害者福祉協会)と連帯共闘関係にある、三多摩合同労働組合・ゆにおん同愛会分会と同労組・幹福祉会、福祉保育労てらん広場分会が中心となって、社会福祉法人同愛会(法人本部:神奈川県横浜市 理事長:高山和彦氏)に対して、障害のある人のみならず、人民の生活に多大な悪影響をもたらす問題の多い2020東京オリンピック・パラリンピックに、社会福祉法人として中止要請を国や東京都に働きかけるよう、要請活動を行なっています。

我が組合(南部労組・福祉協会)は力量不足により、使用者であり公益法人である公益財団法人日本知的障害者福祉協会にその見解を質す取り組み・運動を行えていないことに忸怩たる思いではありますが、趣旨には大いに賛同できることから、賛同団体として名を連ねています。 続きを読む

[職場闘争]不当労働行為救済申立・日本知的障害者福祉協会事件 第24回調査報告 & 第25回調査告知

不当労働行為救済申立・日本知的障害者福祉協会事件 第24回調査が、2021年6月10日(木)10:30から東京都労働委員会審問室において行われた。協会側は協会顧問弁護士とO常任理事、古屋総務課長、三浦政策企画課長(兼事業課長)。我々組合側は当該組合員の他、南部労組の仲間3名が集まってくれた。

前回調査では、我が組合の「和解案」(2021年4月5日付)に対して、協会が5月24日(月)までに組合「和解案」を受け入れられるかどうか、協会としての和解案を書面で提出し、次回調査期日で協議という段取りだった。

協会からの書面は提出期限をやや過ぎて組合宛に届いた。
協会からの書面は2つあり、「和解案に対する意見書」(2021年6月4日付)「報告書」(2021年5月31日付)であった。 続きを読む

[閑話休題]移動の自由のために、いつまで障害当事者は頑張り続けなければならないのか?〜フクシノチカラ「障がい者の旅がありふれた街の風景となるように」『さぽーと』2021年5月号から、思い出すことなど〜

『さぽーと』2021年5月号の特集は「◯福連携」。「“◯”って何だよ?」と思う読者もいたかと思うが、“◯”は数学で謂うところの未知数“𝒙”という意味である。ただ、本号特集記事の“◯”は“農”がほとんどではある(同号「用語解説」も同様)。
官民挙げての「農福連携」もそれ自体は他産業と障害福祉サービスの連携・協働の一形態であるが、昨今、農福連携を利用して企業の障害者雇用を代行するビジネスモデルで収益を上げている企業も現れ、障害者と“共に”働くという共生社会の理念から乖離していると言わざるを得ない情況も生まれている。この問題については、いつか本組合掲示板ブログで当該組合員の考察を記してみたい。

「当事者が声をあげていかなければ何も変わらない」

…ということで、本記事で取り上げたいのは、特集ではなく、コーナー「フクシノチカラ」の「ひまわり号」を走らせる倉敷実行委員会・会長代理の西尾隆弘氏による「障がい者の旅がありふれた街の風景となるように」である。
寄稿頂いた記事によると、「ひまわり号」とは、日頃旅に出る機会の少ない障害者と医療・福祉の専門家やボランティアの人々が、共に列車を貸し切って1日の旅を楽しむ運動で、その発祥は、1982年に東京で初めて「ひまわり号」運行したとのこと。そして、1985年5月に岡山県で初めて運行され、12輌編成の臨時列車に障害者266名(内、知的障害児・者31名)、家族188名、ボランティア493名の合計947名が乗り込んで、広島に向かい、広島平和記念資料館を訪れたことから現在に至るまで(毎年「ひまわり号」を走らせることが倉敷実行委員会の目的とのこと)のエピソードが綴られている。 続きを読む

バイデン米大統領による「障害のある人の完全参加と平等のための計画」

2020年米大統領選挙の結果がグダグダになり、2021年1月6日に敗北を認めないドナルド・トランプ支持者が連邦議会を襲撃する前代未聞の事件も起こりましたが、1月20日、ジョー・バイデン(Joseph Robinette Biden Jr.)氏がアメリカ合衆国大統領に就任しました。

以前の本組合掲示板ブログ記事で、月刊誌『さぽーと』2020年11月号の記事に併せて、トランプ前大統領の障害(者)観を批判的に見て来ましたが、では、対立候補(であった)バイデン氏の障害(者)観や政策はどの様なものかを見てみたいと思います。
これは大統領選挙期間中の彼のweb siteにあった“THE BIDEN PLAN FOR FULL PARTICIPATION AND EQUALITY FOR PEOPLE WITH DISABILITIES”を翻訳したものです。
私の語学力不足から、全てを翻訳・転載するのは時間・労力共に困難なので、要点をピックアップして紹介したいと思います。また、何か間違いがあったらご指摘くださいませ。m(_ _)m 続きを読む