2026年4月1日に行なわれた協会事務局の職員会議「事務局調整会議」において、度会常任理事から「4月2日は世界自閉症啓発デーで、各地でイベントがあります」との告知がありました。
このように事務局職員に参加を促すのは私たちの仕事の根幹でもあるので、かつて居た“天下り”と違い、とても良いことです…(が、ちょっと苦言を呈したいことは本記事の最後の方で)。

2026年4月2日に行われた世界自閉症啓発デーの催し「東京タワー・ライト・イット・アップ・ブルー」の東京タワー点灯式・ライトアップ(主催:世界自閉症啓発デー・日本実行委員会)に行って来ました。
この東京タワーのライトアップイベントは毎年4月2日の世界自閉症啓発デーに合わせて行なわれていますが、2014年に当時『さぽーと』誌の編集で関わりのあった日本発達障害ネットワークからのお誘いで参加して以来です。
今回訪れたのは、私の家族が発達障害(ASD)で現在、精神科デイケアと発達障害者支援センターに通所しており、通所先でも世界自閉症啓発デー・発達障害啓発週間に向けた取り組みを行なっていましたが、そちらには参加できなかったため、職場から近いイベントの方に参加しようと思っていた等の理由からです。
東京タワーは協会事務局から歩いて15〜20分くらいのところにあります。
東京タワーに向かう人の群れの中には、観光客に混じり、このイベントに参加するだろう青い色のものを身に着けた人たちがいました。
青い色は自閉症のシンボルカラーとされています。
東京タワーに着いたら、多くのイベント参加者(300人とのこと)で賑わっていました。
東京タワーの足元にステージが特設され、私が到着したときにはすでにセサミストリートのキャラクターたちと株式会社ヘラルボニーの松田さん兄弟のトークが始まっていました。

真ん中のイヤーマフしている女の子のパペットがジュリア
ちなみにセサミストリートのキャラクターの一人、ジュリア(Julia)は自閉症の女の子のキャラクターです。
ジュリアの持つ自閉症・発達障害の特徴をよく表している動画があるので紹介します。
ヘラルボニーの松田氏にはかつて『さぽーと』2020年8月号に登場してもらったことがあります。
ここでその活動を詳しく紹介することはできないので、過去の号をお読みいただくか、こちらをご覧ください。

2014年の東京タワーのライトアップイベント
ステージを眺めていた私の隣に居た元気のいい女性の声に聞き覚えがあったので、よく見たら俳優の東ちづるさんでした。
東ちづるさんは長年この世界自閉症啓発デーに取り組んで来られ、2014年の東京タワーのライトアップイベントでも代表を務める一般社団法人Get in touchが風船を参加者に配っていて、そこでもお目にかかったのを覚えています。
また、『さぽーと』2011年11月号「であい」に登場してもらっています。当時の『さぽーと』福田編集委員長と一緒にホリプロにインタビュー収録で伺い、障害のある人たちの出会いとアート活動への取り組みを熱く、明るく語っていただきました。
興味のある方はぜひ過去の号をお読みください。
点灯式の後のイベントで司会を務めたのは、自閉症・発達障害当事者で俳優の不破ふわおさんと2026準ミス日本の正木由優さん。そして、途中から歌のためにステージに上がったのが2026ミス日本ミス着物の平嶋萌宇さん。
“当事者は解るけど、ミスコンがなぜ障害者のイベントに?節操無いな〜…”と訝しく思ったところ、2026ミス日本ミス着物の平嶋萌宇さんは聴覚障害があり、参加者と一緒に手話で歌を披露していました。
…なるほど、それは知りませんでした…。
後半のステージでは自閉症・発達障害当事者の2人が登壇し、具体的な実体験に基づいた障害特性から来る生きづらさや障害について社会に知ってほしいことが語られました。
やはり当事者の発言は訴求力があり、啓発デーのイベントに相応しいものでした。
最後に、登壇者・参加者みんなで、「We Belong わたしたちのうた(We Belong わたしたちのうた)」「自閉症のうた2026 友だち賛歌」を歌い、催しを終えました。
2025年参議院議員選挙で多くの議席を獲得した参政党が「そもそも発達障害は存在しない」と主張し、障害福祉団体(日本知的障害者福祉協会ではない)からの批判を受けてその後に撤回したようですが(「【それって本当?】参政党の公約・書籍に抗議相次ぐ 医療めぐる公約に医師らの団体が声明発表」日テレNEWS 2025年7月18日)、2026年の衆議院議員選挙で同党の候補者が「自閉症の大きな原因はお母さんと長く接しているかが関わっているという研究結果もある」(「参政党の先沖氏、自閉症巡り根拠欠く発言 専門家は批判「差別意識が根底」神奈川新聞 2026年2月3日)と相変わらず根拠の無い頓珍漢な街頭演説を行なっていました。
本当に批判を真摯に受け止めたならば、参政党の議員・党員もこの啓発イベントに参加すべきなのですが、啓発イベントにはその姿は見受けられませんでした(私がその場に居て見た限りですが)。
このような医学的にも根拠の無いフェイクとしか言いようのない無知な思い込みは、主義主張の違いでは片付けられない問題を孕んでおり、自閉症・発達障害の当事者とその家族に不安と苦痛を与えるものでしかなく、社会の自閉症・発達障害の理解に逆行するものです。
なお、自分が参加者として見た限りにおいて国会議員で参加していたのは、自由民主党の衆議院議員の野田聖子氏だけ。野田聖子議員には医療的ケアが必要な障害のあるお子さんがいます。
インクルーシブ社会の実現とニューロダイバーシティを社会で推進するためにも、このような非科学的・反近代医学的な言説には日本知的障害者福祉協会も強く批判・抗議し、団体として啓発に取り組むべきではなかったでしょうか?
そういう意味では何も取り組んでいない日本知的障害者福祉協会の社会に対する発信力と組織のミッションへの姿勢には疑問を抱かざるを得ません。
本記事冒頭に書いた職員会議の話に戻ると、度会常任理事にはせっかく啓発イベントについて言及し、職員に参加を促していましたが、加えて誤解と偏見を広める危険な風潮に対しても一言あってもよかったのでは?
当組合ブログではまだ報告していませんが、昨年2025年12月に協会事務所で起こった出来事を議題とした2026年1月20日(火)の第23回団体交渉では、組合の抗議・要求に全くの無回答で、警察権力に頼って職場の些細な事故・トラブルを当該組合員への刑事弾圧攻撃を策動した事実の追及に弁護士丸投げでダンマリを決め込むなど言語道断な対応を思うと、宜なるかなという思いです。
協会の愚かで無理筋な言い訳タラタラには、怒りを通り越して呆れ、批判する気も失せてしまいますが、度会常任理事含め協会事務局幹部の見識をあらためて問う闘いは今後も継続し、きっちり落とし前をつけさせるつもりです。
言うまでもありませんが、団交から逃げているくせに、当団交に協会が団交会場で映し出した協会が作成したでっち上げ捏造再現映像に自ら出演している、刑事事件化を目論んだ事務局長・末吉の追及の手を緩めるつもりはありません!
私は度会常任理事の促しで世界自閉症啓発デーの催しに参加したわけではありませんが、それにしても、職員会議での促しも意識して真面目に応えた当該組合員(笑)に対して刑事弾圧を仕掛けようとするとは…。(苦笑)
それはさておき、自閉症・発達障害の家族・関係者・支援者として、今後も世界自閉症啓発デー・発達障害啓発週間には関わることになるでしょう。
昨今、マスコミ等でも取り上げられることの多い発達障害ですが、今一度、当事者や家族、支援者の訴えに耳を傾け、社会の在り様を考えるよい機会なので、読者諸氏におかれても参加してみてはいかがでしょうか。■
…The end