浜松町から」タグアーカイブ

[日々雑感]AI(人工知能)が『愛護ニュース』2023年2月号「浜松町から」を書いたらどうなるか

予てより障害者雇用代行ビジネスの問題を本組合掲示板BLOGで取り上げたくてうずうずしていたところ、丁度いいネタを投下してくれたことに、当該組合員としては協会の末吉事務局長さんには感謝感激雨霰である。

【後編】でも少し触れた様に、OpenAI社Chat GPTがversion 3.5から4になり、格段に性能が向上していることは、 AI(人工知能)の動向に詳しくない方でも、この話題を聞いたことがあるのではないだろうか。
かく言う当該組合員もAIに詳しい訳ではないが、このテクノロジーには興味があって旧versionの無料お試し版で遊んでいたところ、2023年3月14日にGPT-4がリリースされ、これも無料お試し版を使ってみて驚いた。 続きを読む

[日々雑感]明るみに出た障害者雇用代行ビジネスの問題〜『愛護ニュース』2023年2月号「浜松町から」批判〜【後編】

「令和元年度 相談支援・就業支援セミナー」に障害者雇用代行ビジネス企業を講師として招いた協会は会員からの抗議・批判に答えたのか?

『愛護ニュース』2023年2月号(1面)

さて、ここから(株)エスプールプラスと協会の関係について、当該組合員知る裏事情を少し紹介し、『愛護ニュース』2023年2月号「浜松町から」で協会事務局長の末吉がこの問題について、どういうつもりなのか、他人事に様にいけしゃあしゃあと言及している事に苦言を呈したい。

正確な日にちは覚えていないが、或る日、協会事務局員の部会担当者から「xxさん(当該組合員のこと)。部会のセミナーの講師に協会紹介として資料を渡したいので、『さぽーと』誌を数冊ください。」と言われた。
そういう事はままあるので、その部会担当者に『さぽーと』誌を渡し、気になったので彼に「その講師って、誰?」と尋ねたところ、返ってきた言葉は「エスプールプラスという会社」との事だった。 続きを読む

[日々雑感]明るみに出た障害者雇用代行ビジネスの問題〜『愛護ニュース』2023年2月号「浜松町から」批判〜【前編】

やっと問題視され始めた障害者雇用代行ビジネス

2022年末から、障害者雇用、とりわけ障害者雇用代行ビジネスについてマスコミで取り上げられ始めた。

この組合掲示板BLOGをご覧の方は既にご存知だと思うが、障害者雇用代行ビジネスとは、極簡単に言うと、障害者雇用代行ビジネス企業が就労を希望する障害者を、障害者を雇用したい企業に紹介し、障害者雇用代行ビジネス企業の運営する農園等(必ずしも農園とは限らない)を就労場所として提供し、契約企業から障害者の紹介料や施設利用料を受け取り、雇用形態としては障害者を雇用したい企業の社員として、障害者雇用代行ビジネス企業の農園等で働かせ、契約企業の障害者雇用率に算定できる、というものである。
ただ、このビジネスモデルはそれを業とする各企業によって多少の違いはある様だ。

障害者雇用代行ビジネスが現れ始めた頃から「よくこんなことを考えつくもんだ…。だけど、これって許される事なのか?」と即座に違和感というか、何とも言えない嫌悪感を感じた。
金で障害者雇用率を買う様なビジネスがまかり通るなら、最悪、障害者雇用は全て代行ビジネス企業の農園その他に任せてしまう事だって起こり得る。
障害者雇用促進法(障害者の雇用の促進等に関する法律)の趣旨にある事業主の責務

第5条 すべて事業主は、障害者の雇用に関し、社会連帯の理念に基づき、障害者である労働者が有為な職業人として自立しようとする努力に対して協力する責務を有するものであつて、その有する能力を正当に評価し、適当な雇用の場を与えるとともに適正な雇用管理を行うことによりその雇用の安定を図るように努めなければならない。

に適うビジネスなのか?と…。

さて、障害者雇用代行ビジネスについては、当該組合員が感じていた様に、障害福祉関係者から、そのビジネスモデルの在り方が問題視されていたのだが、“Storm in a teacup”(コップの中の嵐)でしか無かった様に思う。
これは当の企業が、何ら違法な事をしている訳では無く、中々批判し辛い処があったからであろう。 続きを読む

[日々雑感]「渦」巻けるコロナの「禍」〜『愛護ニュース』2021年4月号批判〜【後編】

【前編】からの続きである。
その他にも当該号には協会の事業計画も載っていて、中でも、月刊誌『さぽーと』の「積極的な活用」「より魅力のある誌面を目指し」「会員事業所の購読者(研究会員)の増加に向けた方策を検討」等々とあるのだが、これについては、2年前に特別委員会*/**まで立ち上げて、誌面改革を行なった結果、研究会員が今まで以上に激減しているんだが、この事実と改善策を第10回団交でO常任理事に問うたところ、「やらなかったらもっと減っていたかもしれない」という、何ら科学的なデータ検証もせずにテキトーにちょー楽観的な見通しを述べていた***ことを考えると、こんな事業計画など絶対に上手く行く訳がないだろ…という思いもあるんだが、これはまた後程論じる。

*[職場闘争]不当労働行為審査中も御構い無しの組合員への排除攻撃 part 1 〜抗議並びに釈明要求〜
**[職場闘争]不当労働行為審査中も御構い無しの組合員への排除攻撃 part 2 〜出版界の現状と障害福祉団体の福祉系雑誌の発行部数の推移から〜
***[職場闘争]第10回団交報告 part 1 〜研究会員(『さぽーと』購読者)の減少について、常任理事の現状認識と無策を問う〜

『愛護ニュース』2021年4月号の末吉事務局長のコラム「浜松町から」

末吉執筆の「浜松町から」は、大体『愛護ニュース』の掲載記事をダイジェストしただけか、400〜500字程度の文章の中にごちゃごちゃと関係あるんだか、ないんだか色々な話を詰め込んだ結果、何が言いたいのか良く解らない作文か、の主に2パターンだ。

今回は本号掲載記事のダイジェストが主の、手抜きパターンなのだが、彼も忙しそうだからダイジェストにして手抜きをしたい気持ちも解るから、掲載記事のダイジェストならダイジェストでも、別の視点から取り上げる、読者の目を惹くような掴み等、主張の掘り下げや文章表現の巧緻に気を遣えばいいのに、ただの羅列にしかなっていないのがザンネンなところである。 続きを読む

[日々雑感]「渦」巻けるコロナの「禍」〜『愛護ニュース』2021年4月号批判〜【前編】

昨今、新型コロナウイルス感染症の蔓延によって、「コロナ禍」という言葉をよく見聞きする様になった。編集者稼業の当該組合員も、執筆者が「コロナ禍」という表現を用い、現在の社会情勢について触れる原稿をよく目にする。
災害・災難を表す日本語の「○禍」という表現は有り触れたものであるから、原稿整理の際には特に気にすることはなかったが、何故か「コロナ禍」を「コロナ渦」と書いてくる執筆者がおり、それが1人や2人ではないことに気づいた。
手書きで原稿を書いてくる執筆者は皆無で、ほとんどはPCのワードプロセッサソフトを使用している。PCの日本語入力システムで「ころなか」と入力して、一発で「コロナ禍」と変換されることは無く、当該組合員は「ころな」「わざわい」とキーボードで打ち込み、変換している*。しかし、少なくとも、「ころなか」で「コロナ渦」が変換候補に上がって来ることはまずない。ということは、わざわざ「ころな」「うず」とキーボードを叩いているとしか思えない。
このことから、「コロナ禍」を「コロナ渦」と入力して来る執筆者が居る様に、巷には「コロナ禍」を「コロナ渦」だと思っている人が少なからずいるのではないかと思い始めたのである。

* PCの環境やInput Methodの性能にも依るが、最近では学習機能が働いてか、「ころなか」→「コロナ禍」が変換候補に上がって来る様になった。

aigonews555(p1)

『愛護ニュース』2021年4月号(1面)

さて、本題に移るが、日本知的障害者福祉協会には『愛護ニュース』という月刊の機関紙がある。協会活動についての報告記事が中心で、協会の各会員施設・事業所にも配布されている。本組合掲示板ブログでも『愛護ニュース』についてはこちらの記事で触れている。
2021年4月1日発行の『愛護ニュース』2021年4月号のトップ記事は「令和2年度 第4回理事会報告」だったが、当の理事会の議案の一つである事務局の就業規則変更についての記事には事実と異なることが書かれており、また、今回、末吉事務局長が担当した「浜松町から」という編集後記的なコラムと併せて批判する。

続きを読む

[日々雑感]擬制の時代区分としての“元号”〜『愛護ニュース』2019年4月号「浜松町から」を中心に〜

aigonews201904#1

『愛護ニュース』2019年4月号(1面)

協会には『愛護ニュース』というA4判の月刊の機関紙がある。各会員の皆さんには一部送付されているので目にしている方も多いだろう。
国・省庁の動きや協会活動、協会事業の広報が主な内容なので、大まかに協会に関する“中央情勢”を知ることができる。

『愛護ニュース』には「浜松町から」というコラムがある。これは常任理事や事務局長が書くコラムなのだが、昔、全国たばこセンタービル(東京都港区西新橋)に協会事務局があった頃は「西新橋だより」、現在のKDX浜松町ビル(東京都港区浜松町)に移転してからは「浜松町から」とコラム名に変遷はあれど、編集後記的な内輪話に変わりはない。

さて、今回取り上げるのは2019年4月号の「浜松町から」。書いているのは末吉事務局長だ。
末吉執筆の「浜松町から」は『愛護ニュース』の掲載記事をダイジェストしただけの手抜きも多いが、400〜500字程度の文章の中によくこれだけ関係ない話を散りばめられるなぁと感心させる、なかなかアクロバティックな構成の作文もある。
今月号は後者のパターンで、「人との出会い」「新元号」「意思決定支援」「『さぽーと』のカラー頁が増えた」「基礎講座が新テキスト」を、ぎゅっとこの小さなコラムの中にぶっ込んでいて、一体其れ等のモチーフがどういう関連があるのか俄かには理解できないのだが(特に「意思決定支援」)…う〜ん、何となく「人との出会いを大切にしよう!」みたいなことを言いたいのは解る。(笑)

『愛護ニュース』2019年4月号「浜松町から」の全文転載は控えるが(施設に配布されているのものを読んでみてください)、

「よく、人との出会いは人生の大きな財産だと言われます。」

と、冒頭から小学生でも「うんうん」とナットクする様な易しさ、しかし、いい大人が聞くとゾワゾワするような書き出しで始まり、中盤で

「本会では知的障害のある方々の意思決定支援に取り組んでいます。改めて「意思決定支援」を考えると、特別な支援方法ではなく、利用者の気持ちに近づき、その想いを実現するための支援者の努力の積み重ねが前提になるのではないかと思います。」

と、ここで突然「意思決定支援」が出て来る。

「本会は意思決定支援に取り組んでいます」は此処何回か連続して出て来るいつものフレーズで、“またか…”と思うところに、「改めて」って…。間違いとは言わないが「気持ち」「想い」「努力」という曖昧な言葉じゃなくて、此処ははっきりと、支援者の代行決定や当事者の意思決定能力の不存在を前提としない、当事者の意思の決定への支援でいいんじゃないの? それで普通に解るだろう。

それにしても、何時も思うのだが、彼は誰に向けてこのコラムを書いているのだろうか? 恐らく『愛護ニュース』の主要な読者は施設長・管理者である。其の様な人達に向かってこんな程度の内容を上から目線で「私は…思います」と語れるのがスゴい。
協会には会員各法人から広報紙が届く。中でも教養や経験の幅が広く、高い見識を持つ其れなりの地位にある人達が綴る重厚な論考や随想は、私にとっては次号が楽しみなものだが、果たして彼は目を通しているのだろうか?

しかも、彼は協会事業の一つである「小・中学生障がい福祉作文コンクール」で応募してきた小・中学生の作文を審査したり、全国此処彼処の研修会に出かけて「中央情勢報告」しているのだから、人は権力を握ると中身は兎も角も、何でも出来るんだな。さすが、“偉い協会の事務局長”だ。
組合掲示板ブログで事務局職員オルグの為に駄文を綴る、万年ヒラのペイペイの当該組合員には、とてもじゃないがこんな文章は書けないし、況してや協会機関紙に公表することなど出来ない。何故なら、いやぁ〜なんか…ちょっと…恥かし…いや、言う迄も無いだろう。

さて、前振りが長くなったが、此処から本題に入る。 続きを読む