精神障害」カテゴリーアーカイブ

[職場闘争]4・26南部春季統一行動 労働者の権利に敵対する協会を弾劾!

2024年4月26日(金)、東京都心は青空が広がり、初夏を思わせる、ちょっと暑いくらいの天候だった。正に天佑神助と云うべきか、これまでの春の行動は常に好天に恵まれている。
今日は南部地区労働者交流会の4・26南部春季統一行動、日本知的障害者福祉協会(浜松町)→学研(五反田)と2現場を貫く社前抗議行動、“山手線外回り”行動で闘った。
いつものように、春季統一行動当日、当該組合員は全1日の指名ストライキで、南部労組・福祉協会として通算21回目の現場行動を敢行したのであった。

8時30分から福祉協会事務局のあるKDX浜松町ビルの正面と裏手の二手に分かれ、福祉協会闘争の経緯、そして組合活動に警察を介入、組合活動を理由に組合員に事情聴取、組合対策弁護士に丸投げ…等々此の間の悪辣さを増す協会の組合嫌悪・組合敵視姿勢を訴えた情宣ビラ『JAID UNION News No.21』を通勤途上の労働者に配布。道行く多くの人々が受け取ってくれた。

昨年の4・28南部春季統一行動では、協会が組合情宣行動を所轄の愛宕警察署と連携を取り合い、監視している事が第18回団交で明らかになった。本行動でも協会と警察の介入を警戒していたところ、怪しげな人物2人もいたが(話し掛けたところ、不自然な事を言っていて、そのうちに姿を消した)、然したる妨害はなかった。 続きを読む

[職場闘争]4・28南部春季統一行動 全1日ストライキで協会前情宣行動を決行!

2023年4月28日(金)、週の中程は雨模様の東京ではあったが、“It’s fine today”「本日ハ晴天ナリ」…と、本当に気持ちの良い青空が広がっていた。
今日は南部地区労働者交流会の4・28南部春季統一行動、日本知的障害者福祉協会(浜松町)→学研(五反田)と2現場を貫く社前抗議行動、“山手線外回り”行動で闘った。
昨年末の年末情宣以来になる現場行動で、当日、当該組合員は全1日の指名ストライキを決行、南部労組・福祉協会として通算19回目の現場行動を敢行したのであった。

8時30分から福祉協会事務局のあるKDX浜松町ビルの正面と裏手の二手に分かれ、福祉協会闘争の経緯、そして2020年・2022年に東京都労働委員会で締結した和解協定を協会が“速やかに”遵守・履行する様に訴えた情宣ビラ『JAID UNION News No.19』を通勤途上の労働者に配布。多くの人々が手に取ってくれた。

ところが、KDX浜松町ビルの警備会社の警備員が、本現場行動に結集した仲間に対し、「敷地内に立ち入ったら警察を呼んでもいいと協会から言われている」と言い、その警備員は我々にカメラを向けたのだった。
又候、2017年の年末情宣で協会がやった様に、警察権力による弾圧を目論んでいるとは!とんでもない“ソーシャルワーク実践”団体である。 続きを読む

[日々雑感]今でもたまに精神科クリニックに通院する当該組合員の「弱さの情報公開」〜薬と心の持ち様〜【後編】

【前編】の薬の話の続きで、【後編】は心の持ち様についてですが、これは何も精神疾患やその障害に纏わる話だけとは限りません。【後編】では、社会や職場を支配する「強いこと」を志向する価値観を転倒させる「弱さの情報公開」の実践と、我が職場闘争に絡んだ話を。

まずは「弱さの情報公開」から

何でこんな話をしているかというと、私(当該組合員)もまさか自分が鬱になるなんて想像もしていなかった様に、パニック障害だろうが躁鬱病だろうが統合失調症だろうが、心の病には誰でも罹る可能性は有り、余程その人のプライバシーに関わることならば話は別にしても、その事実を隠す必要なんて全く無いということだ。
私自身の経験からも、当事者の生き辛さ・困難さを乗り越えるには、自分の病気に向き合い、開き直る「弱さの情報公開」が当事者にとって、とても重要だと思うからである。 続きを読む

[日々雑感]今でもたまに精神科クリニックに通院する当該組合員の「弱さの情報公開」〜薬と心の持ち様〜【前編】

最初に申し上げておきますが、本記事は当該組合員の極々個人的な話が【前編】で、職場闘争ネタは【後編】からになります。
個人的な話に興味の無い方は【後編】をどうぞ。現在、心の病気を患って職場で病気の理解得られずに困っている方や精神科の薬に興味のある方は、【前編】の当該組合員の体験談関連記事含めて、【後編】の最後までお付き合いください。

当事者目線で見る、心に働く薬たちの現状

今から20年くらい前に鬱病に罹り、定期的に通院せずに済む様になり、抗鬱薬を服用しなくてもよくなる迄、ほぼ10年くらい掛かった*
しかし、ようやく立ち直りかけていたところ、2012年辺りからの一部の者による職場の専横支配による労働環境の悪化、排除が顕著になり、2016年、ついに堪忍袋の緒が切れて労働組合加入・職場闘争決起という流れの中で、闘争心で奮い立って、表面的には元気そうに見えても、心や身体は正直なもので、不眠傾向やたまに心身の調子が悪くなることが屡々起こり、ここ何年か、約4ヶ月に1回、当該組合員は精神科に通院し、抗不安薬や睡眠薬を処方してもらっている。

* この辺の話は本組合掲示板ブログ記事の「[集会報告]2・9刑法全都実 総会・集会「職場と過労うつ体験―休職・復職など―」【後編】」を参照のこと。 続きを読む

[職場闘争]第12回団交報告 part 3 〜労働者代表選出方法/エンパワメントとストレングス・モデルについて〜

公平・公正で民主的な労働者代表選出方法について

前回団交では時間切れとなり協議できなかったが、我が組合が2020年9月9日付で末吉事務局長宛に提出した「公平・公正で民主的な労働者代表選出のための投票方式の提案書」(以下、提案書と略)について、協会に全く検討すらされていないことから*、これについて誠実な回答をしないのは何故か?と問い質した。

* この協会の対応については、本組合掲示板ブログの下記の記事を参照のこと。
「[職場闘争・告知]組合の度重なる要求を無視し続ける日本知的障害者福祉協会 & 第11回団交日程が決まる」

これに対し、古屋総務課長は、当該組合員から職員に提案すればいい、それを決めるのは職員、とこれまでと同じ返答であった。
しかし、第9回団交で提案があるならば出してくれ、それについて検討すると言ったのは、そもそも協会である。協会が言っている回答なるものは、ただ協会のこれまでの言い分を繰り返しているに過ぎない。検討するということは提出した提案書の内容について吟味し、労働者代表選出にあたり、より良い公平・公正・民主的な手続きを労使で考えていくかという実質的な過程を意味する**
大体、現在行われている挙手による労働者代表選出だって、当時の協会顧問弁護士の助言によって、“たまたま”そうしただけだろうが。そして、その都度、当該組合員はそれについて抗議している。

** これについては、第10回団交でも議題として取り上げた。本組合掲示板ブログの下記の記事を参照頂きたい。
「[職場闘争]第10回団交報告 epilogue 〜「選挙」ってなんだ〜」

再び堂々巡りの議論になるかという流れになりそうだったが、O常任理事はちゃんと検討し、我が組合に回答する、とのことだった。 続きを読む

[職場闘争]第11回団交報告 part 3 〜「運用上で…」「口頭で説明…」ではなく規定に明記を〜

就業規則 第5条第2項について

この度の協会の就業規則変更案の追加条項として、採用時に所謂「マイナンバー」(個人番号:「行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律」による、しかし、「マイナンバー」という通称が好きになれない当該は以下、個人番号という)の提出を義務付けた。

事業者側としては税・社会保険関連法上、雇用している労働者の個人番号を法定調書に記載して提出する義務が“一応”あるとされているが、労働者個人が個人番号の提出を拒否した場合は、未記載でも受理されるし、罰則や不利益もない*。しかし、事業者側としては個々の労働者に提出をお願いしなければならないことになり、確かに面倒だろうと思うが、法の建て付けがそうなっているのだから、これは個人番号の提出は事業者にも労働者個人にも自由の範疇に属することである。

* 法定調書に関するFAQ(国税庁)

さらに、個人番号制度は憲法第13条のプライバシー権を侵害し、違憲だとして、全国各地で違憲・利用差し止め・国家賠償請求訴訟が闘われている。因みに、我が組合の南部労組A組合員も原告の一人である。 続きを読む

[集会報告]2・9刑法全都実 総会・集会「職場と過労うつ体験──休職・復職など──」【後編】

前編からの続きで、次の発言は東京南部労働者組合・日本知的障害者福祉協会の当該組合員から。すなわち私の鬱体験である。
告知でも記したように、確かに抱えていた仕事は結構あって、切羽詰まっていたのは確かだが、自分自身「過労」で鬱になったという自覚はないし、随分前のことでもあったので、果たして集会テーマに沿った話ができるかわかりませんよ…とは全都実のYさんに伝えていたが、最悪な状況を現在は脱しているので、復職と寛解に向かった体験ならば、ということで引き受けた。

三合労・鶯啼庵のM氏の様な現在進行形の切実で聞くのも辛い体験談ではなく、自身が自己流で行ったセルフケアと国が主導するメンタルヘルス対策について思うことでお茶を濁した感は否めないが、このブログをご覧になっている鬱でどん底にいる誰かの役に立てればと思い、折角なので(結構頑張ってまとめたから ^^;)発言内容を掲載したい(長文です)。 続きを読む

[集会報告]2・9刑法全都実 総会・集会「職場と過労うつ体験──休職・復職など──」【前編】

東京では今冬、初めて本格的な雪の降る中、2019年2月9日(土)13:30から、中野商工会館大会議室に於いて「2・9刑法改悪阻止!保安処分粉砕!全都労働者実行委員会 総会・集会」が開催された。
「刑法改悪阻止!保安処分粉砕!全都労働者実行委員会」(以下、全都実と略)は、「医療観察法廃止!全国集会」(以前の集会報告記事はこちら)の主催団体「医療観察法を許すな!ネットワーク」に参画しているので、その活動は屡々報告は耳にしていたものの、実はこの会に参加するのは初めだった。…が、参加者の顔ぶれを見るといつも他の集会や争議現場でお会いする労働組合の方々で、ほとんど知らない方はいなかった。(笑)

今回の総会は東京・中部地域労働者組合のIさんの司会で、基調報告は連帯労働者組合の組合員であり、精神障害の当事者でもあるYさんであった。
基調報告は、障害者差別・優生思想等の障害者を取り巻く問題や昨年、再犯防止策を巡って障害当事者から批判が相次ぎ、結局改正案提出見送りになった精神保健福祉法改悪の再上程阻止の運動、心神喪失者等医療観察法による予防拘禁・保安処分、法制審議会少年法・刑事法部会での保護観察処分強化、再犯防止推進法反対、2020年東京五輪に向けた治安強化の問題等々、広範囲に亘り、とてもここでは紹介しきれない。
今後、本組合掲示板ブログでも、いくつかトピックスをピックアップしてご紹介できればと思う。

さて、集会部分は「職場と過労うつ体験──休職・復職など──」と題し、鬱で休職し(職場復帰を果たした)当事者である、三多摩合同労働組合・鶯啼庵と東京南部労働者組合・日本知的障害者福祉協会の当該組合員2名からの提起であった。 続きを読む

[告知]2・9刑法全都実 総会・集会「職場と過労うつ体験──休職・復職など──」

当該組合員は30代に鬱を発症し、2ヶ月の休職(病休)を経、周囲の人達の助けもあって、何とか職場復帰することが出来た経験がある(当時は)。現在も時折通院して、睡眠薬や抗不安薬を処方してもらい、服用しているが、幸いにも嘗ての様な症状には悩まされていない。

以前から、お会いする度に自身の精神疾患や服用していた精神科薬について話が盛り上がる間柄(笑)だった「刑法改悪阻止!保安処分粉砕!全都労働者実行委員会」(全都実)のYさんから、今度の全都実集会で当該が鬱から快復に向かい、職場復帰を果たした経緯をお話し頂けないかとの依頼があった。
急性期でどん底だったのは随分昔の話ではあるし、必ずしも“過労”が原因で鬱状態に陥った訳でもないので、どうしようかと思ったが、私で良ければ…ということで引き受けることにした。
…と言う訳で、「過労うつ」に限った話題提供や大した体験談はできないが、発言する機会を与えて下さったので、此処に告知致します。

総会での保安処分関連の現状と提起や三多摩合同労働組合・鶯喘庵の方の発言の、“おまけ”として、自分の経験を御清聴頂ければ幸いです。
お時間がありましたら、是非御参集下さい。


2・9刑法全都実 総会・集会「職場と過労うつ体験―休職・復職など―」

 全都実は2018年も医療観察法廃止の闘いを継続するとともに、法制審議会少年法・刑事法部会に対する抗議の闘いに取り組んできました。法制審議会は、全都実総会を開く2月にも答申が出されるかもしれない状況にあります。総会部分で今後の闘いをどうするかの案を提起してご意見を伺いたいと思っています。

 集会部分は、このところ取り組めていなかった精神障害者と職場の問題として、過重な仕事からうつを発症、休職という経験を持つ全都実加盟組合の組合員お二人からご自身の場合を話していただき、それぞれの組合メンバー他参加者で交流、意見・情報交換ができればという企画です。

 多くの方のご参加をお待ちしています。 —— 2・9集会呼びかけビラから

【日 時】 2019年2月9日(土)13: 30~17: 00

【場 所】 中野商工会館大会議室(東京都中野区新井一丁目9番1号) JR中野駅北口から徒歩7分

【参加費】 500円

【内 容】 総会・基調報告他 集会「職場と過労うつ体験―休職・復職など―」(提起 三多摩合同労働組合・鶯喘庵当該/東京南部労働者組合・日本知的障害者福祉協会当該)

【主 催】 刑法改悪阻止!保安処分粉砕!全都労働者実行委員会(東京都板橋区板橋2-44-10-203 北部労法センター気付)


当日の報告記事はこちらから。

To be continued…