[職場闘争]不当労働行為救済申立・日本知的障害者福祉協会事件 第2回調査報告

不当労働行為救済申立・日本知的障害者福祉協会事件 第2回調査が、2018年5月24日(木)13:00から東京都労働委員会審問室において行われた。当日は南部労組の仲間5名が駆け付けてくれた。

控室から呼ばれ審問室に入り、労使共に席に着き、金井公益委員から第2回調査の目的の説明を受け、協会が退席し、我々組合側が提出した準備書面(答弁書への反論)と書証に沿って、付け加えるべき事柄を尋ねられた。協会の答弁書を“完膚なきまで”反論・批判し尽くした準備書面と再主張を「争点を良く纏めてあって、わかりやすくて良かったです」というお褒めの言葉(?)を頂いた。不誠実団交の件では、答弁書で明らかになった協会が虚偽の理由での団交からの責任者隠しやその説明を放棄した責任、そして、議論を前進させるために、我々が団体交渉で何を要求しているのか、それに従って交渉成立のために不可欠な人物を団体交渉に出席する・させる団交ルールを確立し、労使合意することが先ずは必要ではないかということを主張した。

その辺は労働委員会には理解してもらえたようではあったが、金井公益委員から「協会は未来永劫、末吉事務局長を団交に出さないということは言っていないのでは?」という問い掛けがあり、これには反論せざるを得なかった。

「いえ、それはどうでしょうか? 当事者間の争いの事実関係について話し合おうとしているのに、出席させない、その他事務局規程上の管理責任者なのに出ない・出さないと根拠無く言い張っているから、やむなく不当労働行為救済申立に至ったんです」
「現に、事務局長なのにも拘らず、労働委員会にも出席していないじゃないですか」

労働委員会としては救済命令(行政処分)の判断以前に、何とか和解の方向を探れないのかという意向であることは理解できるし、多くの不当労働行為申立の調査・審問過程において和解を勧めることは承知しているが、これまで8回の団交においても、斡旋においても居直りを決め込んでいる協会の姿勢を見るに連れ、とても考え難いことである。

労働者側控室に戻り、待機していると久保労働者委員が、協会は和解の意向もあるということ、末吉事務局長の団交出席の件は今後の団交ルールの確立、水内事業課課長代理の件は職場内でのコミュニケーション改善を図ることで何とかならないだろうかということが伝えられた。末吉の件は前述の通り、水内の件については、コミュニケーション云々も協会事務局の職場の問題として理解できるが、明白な不当労働行為発言についての真摯な反省と当該の文書破棄という暴挙に対しての本人の謝罪なり、協会の遺憾の意の表明がなされなければ、今後の正常な労使関係と我々組合及び協会事務局職員の労働基本権侵害からの回復は望めないことを伝えた。
もちろん、和解で早期解決を図ることは我々としても吝かではない。しかし、それならば、2月の斡旋で協会が「協会としては(暴行・暴言・吊るし上げ行為等)なかったと結論が出ている」「末吉を団交に出すことは今後も考えていない」と居直ったのは何だったのか? 我々は当初から労働委員会の場において斡旋団交での解決を望んでいたのだ。協会の不祥事隠し・開き直りの結果がこのような事態を招いているという自覚の無さと協会の危機管理やマネジメント能力の欠如に心底呆れる。
加えて、我々の答弁書への反論準備書面に対して協会は反論書面は出されていないのですか?という質問には、久保委員からはそれは出されていないとのことだった。あ〜ぁ、折角、準備書面への協会側の反論想定を考えて来たのに。何だかなぁ…やる気ないんだね…。
久保委員との話し合いの結果、どのような条件ならば和解協議に着けるのかを双方が文書で提出することとなった。

労使双方からの聞き取りを終え、最後に我々組合と協会が審問室に入室し、次回の日程調整を行った。
因みに、読者の方はもうおわかりと思うが、末吉事務局長は今回も姿を現さず、相変わらず卑怯・卑劣・無責任な醜態を晒した。そういうことをしていると労働委員会の協会への心証が非常に悪くなるということがわからないのかね。これでは公益財団法人日本知的障害者福祉協会の信頼よりも自己保身を優先する人間だと思われても仕方がないだろう。

なお、今回も5時間の時限ストライキ決行で都労委調査に臨んだ。そして、調査が終わって退室して来たO常任理事に明日(5月25日)の南部春季統一行動・協会前での抗議行動を行うために全一日のストライキ通告書を手渡し、第2回調査を終えた。

…The end

コメントを残す