[職場闘争]全国手をつなぐ育成会連合会(全日本手をつなぐ育成会)とユニオン東京合同・全日本手をつなぐ育成会分会が和解、そして闘争終結

我が組合掲示板ブログでも断トツのアクセス数を誇るのが、「[職場闘争]デマ・密告しているのは誰か?〜全日本手をつなぐ育成会労組と当該組合員の関係について〜」だ。
協会事務局の不正不義、一部職員による私物化・専横支配に抗議する事務局員に対して、全く関係のない全日本手をつなぐ育成会(以下、連合会も含めて、育成会と略)とユニオン東京合同・全日本手をつなぐ育成会分会(以下、育成会労組と略)との労働争議を利用して、協会役員らにnegativeな印象操作をしている輩について書いた記事である。
デマ・密告で情報操作する輩は誰なのかは敢えて言わないが、本組合掲示板ブログを読んで頂いている方には、もう察しがついていることだろう。

こんなデマを流しているくせに、此奴は育成会の労働争議で何が争われているのか驚く程何も知らない。そして、さらに何も知らない協会役員に「このまま放っておいたら、協会を滅茶苦茶にしますよ」とばかりに出鱈目千万な与太話を垂れ込んでいるのである。
デマは当該組合員(南部労組・福祉協会)の組合加入以前からだし、前回の記事でも書いた様に、たまたま当該が元育成会事務局職員の人達(組合員・非組合員どちらとも)と個人的な付き合いが続いていただけだ。
協会のデマゴーグは図に乗って、卑劣な手段で意に沿わない職員を排除したり、労働法令無視の労務管理を行っているのだから、どっちが協会を滅茶苦茶にし、名誉を毀損しているのか答えは明白だろう。そんな現状を憂いて、当該は已む無く組合加入し、現在こんな事態になっているのだ。

余談だが、元育成会事務局職員の人達は退職、又は団体解散で解雇後も労働運動は勿論のこと、障害者運動や障害者の権利擁護に熱心に取り組んでいて、一部協会事務局職員の様に知的障害福祉など無関心で、役員の顔色ばかり窺って仕事しているような理念もへったくれも無い様な輩と違い、障害者問題含めて社会問題についても広範な知識と問題意識を持っていたので、お会いしてお話しを伺っていても大変刺激を受けたものだった。

育成会争議に話を戻すと、それまでは穏やかそうだった育成会事務局は、2005〜2006年の障害者自立支援法成立・施行辺りから、外から見ていても雰囲気が怪しくなり、争議に先行した編集者Mi氏の不当解雇事件に関連して起こった(この間、事務局職員間でゴタゴタがあったようだが省略する)、2007年の当時のI事務局長の解任が育成会労組結成・労働争議のきっかけである。その後は育成会の労働協約破りや非正規職員の雇い止め、就業規則の不利益変更、団交拒否、組合員への不当な懲戒処分、その他、組合員の排除・仕事剥がし(協会のやり口とそっくりだ)等々を巡って争い、そして、団体解散による解雇を育成会労組は組合潰しの「偽装解散」として裁判闘争に至っていることは前回記事に記した通りである。

当該が南部労組に加入して、組合活動を始めたら、東京都下の地域・一般合同労組は “It’s a small world” で、育成会労組の組合員Oさんともよくお目に掛かるようになった(それまでは全く交流が無かった)。だからと言って、協会のデマゴーグが言っているように、その後、何か意を通じてお互いの組織を混乱に陥れようと謀議した…ことなどある訳がない。当たり前だが。(笑) そもそも、育成会の問題と協会の問題は全く無関係だしね。

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「お詫び」が掲載された『手をつなぐ』2019年3月号(No.757)

そんな中、昨年2018年12月にOさんから、東京都労働委員会で和解になったという連絡が入った。それまでは4〜7月に都労委での重要証人を得た審問を経て、労働委員会闘争も山場を迎えていたのに急転直下の和解協定締結にはとても驚いた。

育成会争議は職場闘争は元より、第三者機関での闘争、都労委命令・中労委命令、それへの育成会の取消訴訟、そしてそれに対する緊急命令等々、沢山あるが、逐一取り上げて解説するのは当該の力量を超えるので、こちらをご覧いただきたい。

ともあれ、2018年12月5日、都労委で組合側が納得できる水準で全面和解に至り、和解協定により育成会の機関誌『手をつなぐ』2019年3月号に以下のような育成会側の事実上の「お詫び」文が掲載され、2007年から続いた長期争議の幕を閉じることとなった(全文引用する)。

 


会員、関係者及び元職員の皆様ヘ

社会福祉法人全日本手をつなぐ育成会及び全国手をつなぐ育成会連合会は、同法人元職員及び元職員の所属する労働組合(ユニオン東京合同)との間の係争を和解により解決するにあたり、以下の見解を公表します。

労働組合ユニオン東京合同は、社会福祉法人全日本手をつなぐ育成会に対して、団体交渉に応ずることなどを求めて不当労働行為救済申立てをしておりましたが、同申立てについて、行政訴訟等を経て、同労働組合から団体交渉の申入れがあった場合に誠実に対応することを命じた中央労働委員会の命令が確定しました。全日本手をつなぐ育成会は、同命令の趣旨に沿って誠実に対応する旨を表明しました。

その間、全日本手をつなぐ育成会は、社会福祉法人を解散し、従業員を解雇しましたが、その経緯の中で全日本手をつなぐ育成会とユニオン東京合同との間で団体交渉が開催に至らなかったことに遺憾の意を表します。

また、上記解散・解雇は、使用者側の都合によるものであり、全日本手をつなぐ育成会は、この点について元職員の方にご心配をお掛けしたことをお詫びします。

なお、従前、全日本手をつなぐ育成会が担ってきた「障害者の権利擁護」と「必要な政策提言」を推進する育成会運動の理念は、全国手をつなぐ育成会連合会が引き継いで参ります。

――『手をつなぐ』2019年3月号(No.757) p.44


所期の獲得目標であった解雇撤回は叶わなかったものの、『週刊福祉新聞』2015年6月15日号に、都労委命令への東京地裁の緊急命令のポスト・ノーティスが掲載されたことと併せて*、『手をつなぐ』にこれまでの争議について「お詫び」を掲載させたことは、育成会労組にとっては大きな成果と言える。
それにしても、これだけのことになんと長い年月がかかったことか。

当初、この緊急命令ポスト・ノーティスは、なんと東京都新宿区百人町の某マンションの自転車置き場に掲示されていたというから笑える。ご存知の方は解るだろうが、当地は所謂ラブホテル街で、職員の誰がそれを見るというのか。(呆)

育成会の労働争議がここまで長引いたのは、協会同様、労使対等に労働者・労働組合と向き合えず、組合嫌悪・組合敵視を続け、さらに育成会は最悪なことに、労働争議を食い物にする経営寄りの組合対策指南専門の弁護士に問題を丸投げしたことが大きな要因となっていると思われる。
経営側自らが誠実に組合と向き合い、協議を重ねていれば、組合側も激しい闘争手段に打って出ることもなく、このような長期の争議は避けられた筈だ。

さて、かつて協会の第3回団交後にO常任理事は「育成会のようにならないように」云々と呟いていたが、現状のままでは協会も育成会と同じ轍を踏みつつあるのは間違いない。
人事労務管理者の末吉が団交や労働委員会からも逃亡を図ったり、責任者隠しに汲々とし、組織防衛最優先で辻褄の合わない屁理屈で団交をやり過ごそうとしたり、組合活動への支配介入でしかない馬鹿げた和解案を提示したり、組合の情宣行動を警察に通報したりする様では、育成会争議と同様、果てしなく協会の争議は続くのである。

…The end

[職場闘争]全国手をつなぐ育成会連合会(全日本手をつなぐ育成会)とユニオン東京合同・全日本手をつなぐ育成会分会が和解、そして闘争終結」への2件のフィードバック

  1. 郷田剛

     育成会は、ラブホテル街にポストノーティスを貼りだすという笑い話みたいなみっともないことをしたあげくに、謝罪に追い込まれたわけですね。恥ずかしいですね。福祉協会は、同じ轍を踏まないようにしてほしいです。
     福祉関係で働く労働者にとっては、育成会みたいな経過は、聞いていて恥ずかしいです。みんなまじめに「障害者」のために働いているのに。それが、ラブホテル街に┅┅┅どんな顔をしてそこに行ったのだろう。
      常務理事さんのおっしゃるように「育成会のようにならないように」するためには、組合と誠実な団交を積み重ねる程度の最低限の基本姿勢くらいは示すことだと思います。

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    1. jaidunion

      Oサンがそんなことを言って、今こんな事態になっているということは、育成会の争議がそもそも何が原因で、どういう経過をたどったのかについて、何にも知らず、協会デマゴーグのガセネタを鵜呑みにしているからでしょう。
      協会事務局のデタラメさ・ウソを団交で散々暴いてきたのくらいは知っているでしょうに、自業自得としか言いようがありません。

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