“私的”社会福祉士国家試験一発合格への道(3)〜隙間時間を活用しよう!〜

前回、社会福祉士国家試験の出題傾向を取り上げましたが、大雑把に個々の科目に共通することとしては、①社会福祉関連領域の知識と教養②主として日本の社会福祉法制度の理解③ソーシャルワーカーとしての支援の基本姿勢です。

②主として日本の社会福祉法制度の理解前回お話しした通りです。

③ソーシャルワーカーとしての支援の基本姿勢については、実務に携わっている人にとって、ある意味簡単に解けるはずですが、悩み始めるとどツボにはまってわからなくなってしまいかねません。
支援の正解なんて5択の選択肢の中から簡単に見つけられるでしょうか?
だから、設問も「正しい」ものを選択するのではなく、「適切」なものとなっているのです。
…で、その「適切」は誰が適切だと思っているのかというと、あなたではなく、試験委員が「適切」と思っているものです。
なので、理想と現実のギャップはとりあえず脇に置いておいて、基本的に、クライエント中心の支援で、ワーカーはクライエントの権利を擁護し、自己決定を尊重すること、ワーカーはクライエントの伴走者であることが謳われている選択肢が“ほぼ”「適切」な答えになるので、よく考えれば答えは導けます。

さて、①社会福祉関連領域の知識と教養については、歴史や理論、人物の知識が問われますが、見たこと・聞いたこともないような用語や人名が出てきたら、いくら考えても“知らない”ものについて答えの出しようがないのです。
こればかりはとにかく覚える・暗記するしかありません。

時間に余裕があれば、通時的・共時的に体系的な理解が得られればそれが一番なのですが、「もう時間がない!やばい…」と思っている人は、用語や人名は自身の記憶力をフルに使って丸暗記せざるを得ません。
そして、暗記モノは繰り返し、何度も見聞きして覚えるしか方法がありませんし、暗記モノ以外でも、知識の定着にはやはり繰り返しが必要です(エビングハウス(Ebbinghaus, H.)の忘却曲線)。

エビングハウス(Ebbinghaus, H.)の忘却曲線

隙間時間を活用しよう!

私は繰り返して何度も見聞きし、暗記や知識の定着を行うために、隙間時間を活用しました(私も結構切羽詰まっていたので… ~ ~;)。
隙間時間といえば、通勤電車の中です(都市生活者の私の場合)。
電車の中で受験参考書を広げてもいいのですが、持って歩くのが大変なので、私はスマートフォンのアプリを利用しました。

例えば、中央法規出版の「けあサポ」アプリです。
このアプリにある「一問一答」や「穴埋め問題」等は電車の中でよくやりました。
最初は科目によっては全くダメでしたが、正答と解説をスクリーンショットにとって、あとで何度も見直して覚えたら、受験が近づく頃にはほとんど間違えることがなくなったものです。

また、YouTubeに受験対策動画がたくさんUPされているので、それも電車の中で見て(聞いて)いました。
ちなみに私がよく見て(聞いて)いたのはこの動画です。

これも繰り返し見て(聞いて)いるうちに、受験前に人物とその理論・実践をほぼ完璧に覚えることができました。
どんな人物とその理論・実践の問題が出ても間違えることはない!という自信が着きました。

この手の歴史や理論、人物は、全く知らないと試験問題を見たときに手も足も出ないので、とりあえず「聞いたことがあるな…〇〇に関係ある人だな」くらいになってないといけません。
また、歴史や理論、人物は、「実務に何の関係もないのに何でおぼえなきゃなんないんだ?」と思うかも知れませんが、歴史を知ることはソーシャルワーク実践の礎であり、教養は行き詰まりを感じたときの解決の糸口になるものです。
今すぐに役に立たなくても、それを覚えることに何かしら意味があるのだ、とポジティブに考えましょう。

隙間時間を活用すれば、何か一つの教材は“完璧”に覚えることができます。

暗記モノは隙間時間を活用する。
理解を深めるモノはじっくり腰を据えて教科書や受験参考書で確認し、知識のネットワークを広げる。
これは受験には結構役に立ったと思います。

To be continued…

コメントを残す