2023年1月17日の第17回団体交渉から4ヶ月、協会と我が組合の団体交渉が行われる。
2023年3月21日付で協会に送付した「団体交渉開催要求書」に記した第18回の団交議題他は以下の通りである(以下、組合員の実名表記は「当該組合員」としている)。
1.団交議題
(1) 都労委平成30年不第15号事件の和解協定(争点1及び2)の貴会の履行状況について
(2) 労働者代表選出方法について
(3) その他、当該組合員の労働条件について
2.団交出席者
(協会側) 会長・理事等本件につき解決能力を有する経営責任者及び都労委平成30年不第15号事件争点1の当事者である貴会事務局を管理する立場であり、貴会事務局職員を指揮監督し、事務の執行にあたる事務局長、並びに、同事件争点2の当事者である事業課課長代理、その他管理職等
(組合側) 当組合若干名及び当該組合員
3.団交日時・場所
当組合としては、①2023年4月21日(金) ②4月24日(月) ③4月25日(火)を希望いたしますのでご検討ください。団体交渉の時間は2時間程度を希望いたします。また、貴会会議室を団交会場として使用することを要求いたします。
4.その他
(1) 交渉内容の確認に行き違いがないよう、録音機材を持参いたしますのでご了解ください。
(2) 当組合希望の団交日時に不都合がありましたら、2~3日の日時を候補として示してください。
(3) 当組合の要求する貴会団交出席者に不都合がありましたら、その理由を書面で示してください。
上記につき、2023年3月28日(火)までに郵送またはメール、ファクシミリでご回答ください。
このたびの団交要求は、第17回団交で協議事項を鑑み、協会としてもそれに応じる為に2〜3ヶ月の程度の時間的猶予も必要であろうことも考慮して、我々は団交日程を提示したのであったし、また、これまで協会は団交要求は開催日の1ヶ月前に送ってほしいとの要望もあったことから、十分な時間的猶予を持った団交要求であった。
つまり、我が組合は協会の要望を受け入れて団交要求を行なったのである。
しかし、協会から届いた3月24日の回答メールは以下のようなものであった。
「団体交渉開催要求書」拝受しました。
要求書にありました開催希望日については、当方の都合がつきませんので、下記日程を開催日として希望いたします。
令和5年5月31日(水)18:00~
令和5年6月1日(木)18:00~
令和5年6月7日(水)18:00~
令和5年6月8日(木)18:00~
時間は90分以内としてください。
なんと!我が組合の団交開催日から1〜2ヶ月も先延ばしにしてきたのである!
このような、合理的な理由も示さず、1〜2ヶ月も団交を先延ばしにする団交対応は、喫緊の職場の改善要求に即応せずに、有耶無耶にして時間稼ぎを目論でいるとしか思えない。
尚、インターネット上には、使用者側弁護士等による、所謂、“ユニオン(労働組合)対策”のWeb Siteが数多存在するが、その組合対策で“やってはいけない”こととして、1ヶ月以上も団交を先延ばしにする対応は、不当労働行為(団交拒否:労組法7条2)として申し立てられる可能性があり、不当な先延ばしをしないように指南されている程である。
つまり、経営側弁護士から見ても、協会の不当な先延ばしは、不当労働行為そのものである!
そこで、このような協会の不誠実団交(不当労働行為)に対して、我が組合は3月30日に協会に対して、ごく簡単に以下のような質問メールを送付した。
日本知的障害者福祉協会
末吉事務局長
団体交渉の開催日を2ヶ月も先延ばしにしなければならない理由を示してください。
回答は速やかに、遅くとも4月3日(月)17:00までにお願いします。
それに対する4月3日の協会の回答メールは以下のようなものであった。
5月30日開催の決算理事会以前では日程の調整がつかないため、先日提示した日程での開催とさせていただければと思います。
我が組合は、就業時間中の団交はこれまでも行なってきてはいない(やってもいいんだが、当該組合員も通常業務で忙しく、現状は避けたい)し、通常、団交は終業後に1〜2時間程のものである。
それすらで出来ない程、忙しいのか? 5月30日の決算理事会まで、連中は24時間協会で働いているのか?
協会事務局内部から見ていても有り得ない理由である。そんなバカな話があるか。
ということで、2023年4月7日付で「団体交渉開催延期申し入れに対する抗議並びに回答要求書」を協会に送付した(以下に、その内容を転載する)。
2023年3月21日付で貴会に要求した団体交渉開催要求書において、約1ヶ月程度の余裕を持たせて4月下旬に数日の団体交渉開催日候補を提示いたしました。しかし、3月24日に貴会からメールで届いた回答では団体交渉を2ヶ月以上も先延ばしにしなければ応諾できないとありました。
当組合は延期の理由を問うために、貴会に3月30日にメールでその理由を示すことを要求いたしました。4月3日の貴会からのメールでの回答は「5月30日開催の決算理事会以前では日程の調整がつかない」との理由が記されておりました。
これまでも、当組合は貴会の就業時間内に長時間の団体交渉を要求したことはなく、就業時間後に90分から120分程度で行っていることから、その慣例に倣い、従前の団体交渉の通り、貴会の業務負担等を考慮して団体交渉を要求しているところです。
貴会が理事会の準備等で多忙であることは承知いたしましたが、就業時間後1〜2時間程度の時間も団体交渉に割くことができず、決算理事会後でなければ団体交渉に応じられないとする貴会の団体交渉延期の理由は妥当性を欠き、承服いたしかねるものです。
これまでの貴会との団体交渉の実態を鑑みた上でも、貴会のいう決算理事会以前の日程では団体交渉開催日時の調整が不可であるとの理由は、合理的かつ具体的なものではありません。
妥当性を欠き、いたずらに団体交渉を先延ばしにする態様は、団体交渉の誠実交渉義務に反する行為、すなわち不誠実団交=団交拒否に他ならず、不誠実団交(労働組合法第7条2)として再び労働委員会に申し立てることも視野に入れて検討せざるを得ません。
あらためて、2023年3月21日付で貴会に要求した団体交渉開催要求書に記した日程での団体交渉開催を要求するとともに、その回答、または不可であるならば、延期せざるを得ない合理的かつ具体的な理由及びその趣旨に沿った代替案を、4月14日(金)までに書面にて回答するように要求いたします。
これについて、協会から4月12日に(書面ではなく)回答メールが届いた。
4/7付け「回答要求書」について、下記のとおり回答いたします。
3/21付け「団体交渉開催要求書」にありました開催希望日については、先般お伝えしたとおり、当方の都合がつきません。
また、本会では5/19に監事監査を実施するため、それ以前の日程では調整が難しく、代替案として理事会前ではありますが、下記の日程を開催希望日として提示いたします。
令和5年5月22日(月)18:00~
令和5年5月23日(火)18:00~
令和5年5月24日(水)18:00~
令和5年5月25日(木)18:00~
時間は90分以内としてください。
全く、我が組合からの抗議に対する回答になっていない。
団交が予定通りに4月中〜下旬に行われていたならば、2023年4月28日に行った南部春季統一行動の協会の現場も少し違っていたものになったし、当該組合員としても、抗議調の集会にならなかったもしれなかったが、このような協会の対応から、テッテー的にやってやる!的な抗議集会になったことは、既報の通りである。
これ以上、協会と遣り取りしていてもしょうがないので、不本意ながら協会提案を受け入れ、第18回団交の日時・場所は以下の通りとなった。
【日 時】2023年5月23日(火)18:00~(終了19:30予定)
【会 場】ビジョンセンター浜松町 4階 I会議室
(〒105-0013 東京都港区浜松町2-8-14 浜松町TSビル)*
* 我々はいつも協会事務所での団交開催を要求しているが、5月12日に協会から連絡があり、会場はまたもや協会事務所外の貸し会議室で行うとのこと。
協会側の団交出席者として、都労委で争った事務局長・末吉と事業課課長代理・水内の出席を求めたが、未だ(2023年5月18日現在)協会からそれについての回答は来ていないので、組合要求通りに出席するものと考えておく(協会管理職等の動きから今日当たり回答が届きそうだが…)。
団交の組合側“書記”募集!
いつものように、組合側の団交団員として“書記”をしてくださる方を募集します…YO!
現在、南部労組・福祉協会の当該組合員含め、団交には基本的に南部労組の組合員数名が参加します。連帯共闘関係にある労働組合の方も参加することがあります。
書記の場合は、当組合への加入の如何を問いません。
基本的に聞いているだけでも結構。何も特別な知識や技術は必要ありません。是非、組合側の“書記”として、お気軽にご参加ください!
特に、今の職場の在り方に不満を感じている、良心的な事務局職員の参加を歓迎します。
のらくらと慇懃無礼で不遜な態度の協会管理職等の対応に怒りを覚えて、何か言わなければ気が済まない!という気になるでしょうから、出来る限り発言の機会も持てるように進行します。
団体交渉はみんなが働きやすい良好な職場環境を構築するために、労使対等な立場で何でも言い合える場です。
「書記やってみたい!」とやるき満々な方、「ちょっとのぞいてみようかしら?」と思った方がいらっしゃいましたら、お名前・メールアドレス・志望理由(簡単で結構です)を明記の上、下記のフォームからお問い合わせください(場合によってはご希望に添えないこともありますので、ご承知おきください)。
We live up to your expectations! ■
…The end