先日の2017年3月1日の職員会議「事務局調整会議」で、ある職員から我が組合がこれまでの情宣行動で配布した情宣ビラについて批判的な意見が出た。これまで配布したビラは2016年11月8日のものと12月22日のもの、2017年2月17日のもの。この情宣ビラの文面に
「これまでも不本意な〝自主〟退職を余儀なくされた職員や…」
という一文が入っていることについての批判で、このような事実はなく、こんなビラをまかれては協会の信用を損ない、事業の業務妨害だ、というような趣旨であるが、その他の意見含めて根本的に組合活動について誤解があるので一言申し述べさせていただこう。
情宣ビラの内容についてはもちろん嘘偽りなどない。
関係者の受け止め方の相違はあろうが、退職勧奨を受けた元職員は複数いて、私の知る限り本人の意思に反して“自己都合”退職を余儀なくされていることは本人の口から直接聞いている。私はこれは労働問題だからあきらめないで不当な処分を受け入れずに、一緒に話し合いを持たせて闘おうと呼びかけたが、こんな仕打ちや嫌がらせ、陰謀が横行する職場にいても明るい未来が訪れることは期待できないし、守るべき家庭もあることからか、本人も先が見つかったのだろうか、結局自ら職場を去らざるを得なかったことは、さぞかし無念だったことであろう。私も自分のオルグ力のなさを痛感するとともに、このような策動を行った輩に対する怒りがあらためて込み上げるのであった。
これらの協会事務局の不当解任・退職勧奨事件についても、本人らの了解が得られたら何れ本ブログで取り上げたい。彼らの名誉のためにも、協会の未来のためにも、何も知らない若い協会事務局職員のためにも、この問題が闇に葬り去られることのないように記録に残しておくことは大事だ。
また、本ブログの情宣行動の記事他にも書いているが、我が組合と当該組合員は協会そのものを決して批判してはいない。日本知的障害者福祉協会は知的障害のある人たちを支援する人と事業者側の長い歴史を持つ団体であり、その存在意義は大きく、日本全国に多くの会員を有している。そして協会事務局はその事務機能を担い、期待を寄せられている。だからこそ、一部の職員が役員に対しての面従腹背したり、その一顰一笑を伺ったりすることばかりに汲々として事務局を私物化し、その他については一顧だにしないなどということはあってはならない。
その一顧だにされなかった問題の一端が不当解任や退職勧奨であり、我が組合が指摘・追及している違法デタラメな労務管理実態である。
情宣ビラには実名を挙げて批判している人物もいるし、もし記載に虚偽があると主張するならば、どうぞ名誉毀損でも信用毀損・偽計業務妨害でも何でも訴えていただいて結構だ。我々はそれに対して争う確証を得ている(刑法230条の2)。
組合活動に情宣ビラは付き物で労働組合の言論活動の一環である。労働組合の言論活動には当然のことながらその経営者・管理職批判も含まれる。
「役員、管理職などへの批判が組合活動としてなされている場合、それは動態的な労使関係の展開のなかで評価されるべきであって、たとえば使用者側に団交拒否などの行為がある場合には、市民法上は違法と評価されるような個人批判も正当とみなされることがありうる。
……
最も重視されるべきは、やはり批判内容の真実性である。労働組合・組合員による企業批判の内容が真実であれば、その表現に誇張が含まれていたり、激烈な文言が用いられていたとしても、それだけで言論活動の正当性が否定されるわけではない。…真実性の判断に際して、配布文書の片言隻句に拘泥するのは適切ではなく、全体として真実性が認められればよいと解すべきである。」西谷敏(著)『労働組合法 第2版』pp.265-266 有斐閣 2006年
と、理想的には労働組合の情宣行動やビラ、またはインターネット上の情報配信はこのように解されるのではあるが、実際は使用者側から損害賠償・間接強制(民事執行法172条)が仕掛けられるなどのケース、例えば、旭ダイヤモンド工業争議や東京ふじせ企画学研争議、駿台学園争議など多々あり、労働者側に立った労働政策が後退局面にあるのも事実。十分な警戒心を持って臨まなければならない。
さて、職員会議を公にするのはいかがかという意見もあったが、「事務局調整会議」は決定したことを報告することが中心でその場で何かを協議したことなどほとんどない。その中でも労働組合として職員の労働条件に関わることが(しかもデタラメに)決定通告されているから本ブログで取り上げているのだ。それ以外の報告事項など何でもかんでも暴露して取り上げるつもりなどないし、してもいない。これについても、当該組合員に対して今後、直接・間接の攻撃、組合活動への妨害行為があればガンガン抗議・情宣のネタにさせてもらう。
職員会議で情宣ビラについて批判意見を言った職員は公務員時代の自身の経験から、労働組合活動に対する不信感もあるようだが、その感情や信条には異論はあるものの個人の所感なので、まぁどうぞ批判はご自由にという感じだったが、この職場には自由に物を言えない雰囲気があることを指摘していたことには首肯できる。それはその通り、おっしゃる通りだ。

情報収集する闘う労働組合員?(嘘です) -映画「ミッション:インポッシブル」から
しかし、途中で会議を勝手に録音していた云々という話が出たところで、その発言の尻馬に乗って、水内事業課課長代理が「誰かこの会議を録音しているんですか?」とわざとらしく言い出したことには眉をしかめてしまった。2015年12月3日に当該組合員を役員室に呼び出し、末吉事務局長と一緒になって「録音しているんだろ」なんだのと言いがかりをつけて、「業務命令」にかこつけて当該組合員の人格権を蹂躙する発言をした経緯もあり、また組合敵視も著しい。
この発言も当該組合員に対するくだらない当てつけなのだが、なんだ?俺は「007」のジェームズ・ボンドか「ミッション:インポッシブル」のイーサン・ハントか??(笑)
情宣行動は第4回団体交渉で宣言した通り、末吉事務局長が団交から逃亡せず、協会が不誠実団交、組合嫌悪・組合敵視姿勢を改めたならば、我々もこんな直接行動に打って出ることはなかった。自らが蒔いた種である。
別に情宣行動はやりたくてやっているわけではない。最近は歳の所為で生活リズムが単調になってきたが、そもそも私は昔から朝が弱いので、早起きして出勤前にハイテンションでマイク情宣してビラをまくなど、しんどいので本当はあまりやりたくないのだ。(笑)
情宣ビラの内容についても、ビラの原案からどれだけ当該組合員が言葉を削除していったか。その削られた言葉の数々をみれば当該組合員がいかに心優しい人間であるかがわかるだろう。(笑)■
…The end
「誰かこの会議を録音しているんですか?」というのは良く分からない話ですね。
会議というからには議事録を取るでしょうし、正確な議事録を書くためには録音が必須です。
うちの職場の労働安全衛生委員会の議事録は委員の持ち回りですが、議事録当番のために必ず録音して園内ITのファイルに残しています。ファイルは誰でもアクセスできますので、録音は誰でも聞けます。(林)
これは後に退職勧奨受けて自己都合退職を迫られた職員が、潔白を訴えるためにある会議を録音して議事録を書き起こしたことを指しているのですが、以前からまともに議事録も作らなかったから管理職の責任がうやむやにされて、責任が末端の職員になすりつけられる結果となったのです。
録音されていると思うと思うように発言できないなどということも言っていましたが、果たしてそうでしょうか? 私は逆に自分の発言は録音しておいてほしいくらいに思いますけどね…。
非公開の協議もあるでしょうが、こういうところにも、公益法人としての自覚を欠いたクローズドな実態が表れていると思います。意識改革が必要ですね。