協会の組合嫌悪・組合敵視姿勢について
これまでも三六協定締結提案含めて、これまでの労基法違反・違法残業実態を職員に伝える際に、「顧問弁護士のご指摘により」だの、当該組合員からの意見書に経緯を正しく説明せよとの指摘も、組合からの労使協定締結について組合と事前協議の要求も協会が一切無視、故意に組合排除、組合の存在を他の職員に隠蔽しているとしか思えないこれまでの経過について問い質した。看過できない労働者の団結権に対する侵害行為だ。
当初、O常任理事は「顧問弁護士からの助言を得て進めましたというところを説明はしていますけれども、世の中一般にどこが出典でどうだっていうのは、あまり説明しないのかなというふうには私は理解して」との弁であった。組合から労基法違反問題を投下、指摘された件について、職員に正しく伝える必要はないとはどういうことか。そのような姿勢こそ組合嫌悪以外の何物でもないではないか。しかし、おそらくO常任理事一人の判断ではあるまい。協会顧問弁護士含め、事務局長や各課長代理と、会長加えての判断なのだろう。言ってしまえば、組織的に組合嫌悪・敵視を行っている(いた)ということだ。もし、違うというのなら是非次回団交でも本ブログのコメント欄にでも反論いただきたい。
以前、本ブログ記事で記したように、2016年11月29日の職員会議「事務局調整会議」において、三六協定締結提案が突然なされた。我が組合との団交に関わっていたO・末吉・水内・古屋・三浦といった面子以外は、労働基準法第36条により時間外労働・休日労働には労使協定が必要であることを知っている職員や、2016年11月8日の協会前情宣行動で情宣ビラを受け取った職員以外は、発覚経緯を明らかにしないまま説明を受けても、何でそういう事態になり、なぜ今頃になって発覚したのかさっぱりわからなかったであろう。実際、聞いている職員もポカンとしてなんのことやら…という感じであった。
さらに、このような労基法違反については本団交でO常任理事が「迷惑を掛けましたということは(当該註:11月29日の事務局調整会議で)告げた」と言っていたが、その時に末吉事務局長が「その当時ですね、労働法制に、関する知識を十分に持ち合わせていなくて」くらいの言及であり、その後の対応然り、ほとんど件の不手際については口先だけの言い訳で、無知・無反省であることは、本ブログの過去記事を読んでいただければ明らかだろう。
情宣行動で配布した情宣ビラと本ブログで知ることは容易であるし、協会事務局職員で閲覧者もいることから、それを詳らかにして説明しないのは職員に対して実に不誠実な態度である。
我が組合の団交団からも、「労働者代表の問題等々を含めて、当該組合員から指摘が、再三されましたが、そこの最初のとっかかりのところで、きちんとした反省なり、姿勢がないがゆえに、過ちをやっぱり繰り返すわけじゃないですか。だからそこは真摯になっていただきたいということなんです。別に組合が功を取ったとか、そんなことが言いたいわけでは、決してないわけなんです。だからこそきちんと受け止めていただきたいと思います」「これまでの経過があるわけですから、その事実経過について、もうわかっているわけです。職員の人たちも。その中で、あえてそういうふうな説明の仕方をするっていうのはどうなのか。逆に何か腹づもりがあると思われてしまうんじゃないですか」との発言もあり、また、当該組合員からも、
「我々組合としては、協会の業務を混乱させているわけではないのであって、これまでの違法状態を交渉の中で改善させる端緒を開いてきたわけじゃないですか。やっぱりそれについて、ちゃんと認めていただきたい。それをちゃんと職員に開示していただきたい。それを話すことは、それほど悪いことであったり、協会事務局にとって、何か不利益・不都合があることだとは、とても思えません」
との追及に、“検討”するとの返答。
典型的な官僚答弁ではないことを期待しよう。協会事務局職員は協会側の労使関係に関わる今後の協会の発言には注視していただきたい。また、この件については、本団交終盤に、ゆにおん同愛会のH執行委員長より、団交を傍聴しての協会への正常な労使関係を築いていただきたい旨、提言をいただいた。
顧問弁護士はどう助言していたのか?
これまでも、就業規則変更から3年も経過して、しかも、末吉事務局長が古屋総務課課長代理を労働者代表に指名し、労働者代表としての意見書を書かせて、労働基準監督署に提出したという超デタラメな変更手続きを、協会顧問弁護士の助言の下に行ったこと。また、三六協定に合わせた、2017年1月の職員給与規程の変更も変更したものを配布してお終いでいい、と宣ったとのことといい、一体、どういう助言をしているんだ?ということはこれまでの情宣ビラや本ブログ記事(例えば、こちらやこちら)でも指摘してきた。
この事実について実際にどういう助言を行ったのか、この件も団交に出席しているご本人に直接問い質したい事項であった。
結論から言うと、協会に対しては適切な助言を行っているが、現場でどういうことが行われているのかまでは承知していないとのこと。なるほど、そういうことか。
要するに、末吉事務局長が一知半解のままか、はたまた、あえて労使協議を行わない方向で内々でやろうと思ったのか、おそらく両方だろうが、自分に都合よく解釈してやっていたということだ。であれば、尚更、団交に出てきてその経緯の説明責任を果たさなければならないのではないか。“協会が出さないと決めたから出ない”では済まされない。
事務局トップの管理職が団交から逃亡しているようでは、「上司に連絡・報告しろ」などといくら居丈高に叫んでも、責任を負おうともしない、組合との交渉からも逃げる人間の言に如何程の説得力があるのだろうか。
まあ、管理職だからといって完璧な人間などいないだろうし、それほど期待もしていないが、事務局長なんだからそれ相応の自覚をもって、それ相応の仕事をしなさいよ…。■
†この辺の団交でのやり取りについては、書記としてご参加いただいた、ゆにおん同愛会の H執行委員長が「なんくるブログ」に「日本知的障害者福祉協会の団体交渉に参加して その1」として報告されています。†