[職場闘争]不当労働行為救済申立・日本知的障害者福祉協会事件 第16回調査報告 & 第17回調査告知

不当労働行為救済申立・日本知的障害者福祉協会事件 第16回調査が、2020年2月13日(木)13:00から東京都労働委員会審問室において行われた。協会側は協会顧問弁護士とO常任理事、古屋総務課長、三浦政策企画課長(兼事業課長)。我々組合側は当該組合員の他、南部労組の仲間4名が集まってくれた。
今回も前回から引き続き、水内事業課課長代理の支配介入・不利益取扱いの件についての和解協議についてである。

我が組合は、前回調査で持ち帰りになった件の組合見解を1月31日に都労委に提出、しかし、協会からは何も書面が出されていないとのこと。これまで、いつ和解が決裂してもおかしくないし、決裂も辞さない構えで、第9回調査から第15回調査まで7回(7ヶ月)も和解協議に臨んで来たが、どうやら本当に和解が成立しそうだ。よって、和解内容の主要な箇所については言及を差し控えるが、内容に直接関係無い経過と協会の変なこだわり、当該の所懐のみの報告とする。

組合の情宣活動や広報活動で、協会前情宣や本組合掲示板ブログに和解協定書(及び調査調書の労働委員会三者委員の意見書記載)については、公開を前提とするものの、公開の在り方については、我が組合でも議論は色々出たが、結果として和解成立を優先した。
それを協会に確認するとのことで、労働委員会委員から(公益委員・使用者委員の意向として)組合見解について若干の修正を付け加えることが求められ、「何だかなぁ…」とは思ったが(この理由は後述する)、まぁ、実質的な影響はない箇所については了解し、本質的なところはそのままにして欲しいことを伝えた。

その後、審問室に我々労側が呼ばれ、申立人の意向に沿った内容であるかどうかが確認された。協会は当該・組合に本組合掲示板ブログにあれこれ書かれることに拘っているとのことで、金井公益委員に「ブログに公開するに当たり、どういうことを書くつもりですか」と尋ねられた。
返答としては、以前から都労委和解協議の場でも言っている様に「労使が歩み寄って和解合意に至ったことについて根底から覆す様なことは書くつもりはありませんよ」と、改めて伝えた。
ここで終わっても良かったのだが、次回以降の積み残し課題である不誠実団交の件に絡めて、2月7日(金)の協会との9回団交の協会側の相変わらずの対応については、しつこく、事細かにその実態を訴えた。
その他、協会側からではなく、都労委事務局の方から和解協定書及び調査調書記載について、正本を写しとして公開する際に伏せてほしい箇所の注文が出されたが、その理由は理解できるので、何らかの方法で対処する旨を伝え、労側控室に戻った。

その後暫くして、労使双方、審問室に呼ばれ、最終的な確認が行われた。
ここでも“また”、本ブログにどう書くつもりかと聞かれた。「何度同じことを言わなきゃならないんだ…」と正直思うと同時に、こんなことを何度も尋ねられると、「表現の自由」への事前抑制・検閲じみていて少々不愉快ではあったが、苦笑しつつ先程の回答に加えて、

「現時点で公開するかどうかも決まっていないし、たぶん和解についてビラやブログ記事で報告することになるだろうとは思いますが、仮にそうするとして、申立に至った事実は消すことはできないので、その経緯から、調査・審問を経て、労使で合意でき、和解に至ったこと、合意に至らなかった部分は労働委員会三者委員からの意見として、調査調書にこの様に記載された*…というような内容になるでしょうね」

と答え、協会もそれで納得したようだった(別に協会が納得しようとしなかろうと、書くとなるとそれ以外書き様がない)。
但し、誤解されると困るので言っておくが、それを基本とはしつつも、どういう文章表現にするかは、当該組合員の独自性であり、自由なんでね。

* 合意に至らなかった部分というのはなんちゃって救済命令っぽい記載内容のことである。

これで、和解協定書の作成に…という流れになるかと思ったら、協会側は「2月21日の正副会長会議で正副会長に確認しなければ…」と言い出した。はぁ〜? こんなこと、協会の正副会長に確認することなのかね? 別に債権・債務が絡む話ではない訳だし。どうせなら、9回団交で言っていた様に3月の理事会に諮れば? というか、事前に和解の方向性も確認せずに本調査に臨んでいるのか? いやはや…と言っても、被申立人の代表は会長になるからかねぇ…。お陰で次回期日は、なんと1ヶ月以上先の3月24日(火)になってしまった。


それにしても、「何を書くつもりか」としつこく聞いて来ることといい、協会は本組合掲示板ブログのことを相当気にしていて、態々、公開条件として本ブログへの掲載について記載を求めて来た。

当該としては、労働委員会での闘争報告をどの様な形で関係者に広報・周知するか未定だし、やるとすれば“どんな媒体でも”使うだろうし、一々「ビラに」とか「ブログに」とか「組合ホームページに」とか、第三者の目に触れる想定される媒体の全てを調査調書に但し書きとして記載することはできない。なので、組合見解でも「ブログに」等と媒体を特定しなかった。いい大人なんだから解るでしょう?

それに、これまでの和解協議で協会は“ブログガー”と常々言っていたのは伝え聞いていたし、労働委員会にも、本ブログを出力したものを提出しているのも知っていたのが(別に印刷しなくても、アクセスしてもらえばいつでも見られるのに、何考えてんだか…笑)、それでも自らが「プログ」と記すのも、少々自意識過剰かな?と思ってやめたのだが、協会がそう言って来るとは。或る意味本組合掲示板ブログが協会の「公認」をもらえたようで、いや〜光栄の至りでございます。(笑)
ブログ開設当初、協会関係者が興味本位で覗いているだけかと思ったが、協会と無関係の、しかも使用者側の人も読んでいることが、南部労組の他の組合員からも聞いていたし、地域を超えて、協会とは関係無い福祉関係者からの問い合わせや相談もあるし、実際、固定読者は結構いるしね。

それにしても、何だか、申立に至った事項もそうだし、先日の第9回団交もそうだし、これまで労働委員会にも一切姿を現さない事務局長の末吉もそうだけれど、協会は一々言うことややることが子供じみていて、小っちゃいんだよ…。

一方、協会が組合ブログの出力紙を労働委員会に提出していても、労働委員会は本ブログについてとやかく言う気はなさそうだった。そりゃそうでしょう。組合の言論活動への介入など、労働委員会の本来の在り方からして有り得ないからだ。


そんなこんなで、前述の通り、次回第17回調査は、2020年3月24日(火)15:00からとなった。残るは末吉の団交逃亡含め不誠実団交の件である。

…The end

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