不当労働行為救済申立・日本知的障害者福祉協会事件 第21回調査が、2021年1月19日(火)10:30から東京都労働委員会審問室において行われた。協会側は協会顧問弁護士とO常任理事、古屋総務課長、三浦政策企画課長(兼事業課長)。我々組合側は当該組合員の他、南部労組の仲間4名が集まってくれた。
前回調査で、協会は事務局長の末吉には団体交渉に出れない“特殊な事情”があると突然言い出し、その根拠を提出という段取りだったが、事前に我が組合には送付されず、本調査当日になって労働委員会に提出。その内容を労働委員会委員が我々に伝えるという形で進行した。
労働委員会委員から伝えられた彼の“特殊な事情”なるものは、他言しないで欲しいということだったので、敢えてここで信義則に反してまでも詳らかにはしないが、別に秘密にする必要があるのかね?逆に隠す方が問題あるんじゃないか?…とは思うところだった。それに団体交渉に出られない明確な理由にもなっていない。

Tokyo Metropolitan Government Tower 2021.1.19
これは本審査でも労働委員会委員に伝えたことだが、彼とのこれまでの長い付き合いの中でも、今更そんなことを言い出すとは、どう考えても不自然な感は否めない(本事件に直接関わりのない第三者からの証言も含む為、ここでは明らかにしない)。
それにしても、協会の言い分には毎回毎回呆れさせられるのだが、なんと、末吉はこの様に労働委員会での争いが続いていることに心を痛めて、已む無く“特殊な事情”を明らかにすることにしたらしい。
「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び、もって万世のために太平を開かんと欲す」
…って、天皇裕仁の「玉音放送」か? さすが協会事務局の“天皇”だけある。
これにはカチンと来て、「彼が本心からそう言っているんだったら、なぜ団交はおろか、労働委員会にも姿を現さず、審問にも証人として証言もしないんですか? 陳述書も提出しないとはどういうことですか? 無責任にも程があるでしょう!」と怒りを顕にせざるを得なかった。
さらに、当該が団交で末吉のパワハラ・暴行事件を取り上げたから、そのことも一因などと宣っているということらしく、末吉が己の職位を利用して、当該組合員に対して暴行・暴言・吊るし上げ行為を行った事実を棚に上げて、「私は被害者です」という子供じみたアピールまでするとは…こういうことは言いたくないが、彼の人格と「事務局長」としての適格性を疑うばかりである。
彼には障害福祉団体の事務局長として、“特殊な事情”とやらの弱さの開示もできず、コソコソと隠し、やばくなったら、体のいい言い訳として利用するなど、自らがどういう立場にあるのかという自覚や資質が決定的に欠如していると言う他ない。しかし、それは本事件争点とは別の問題である。
それは兎も角、その末吉の個人的な“特殊な事情”とやらは、過去から未来への職場改善と労働者の権利確立、団結を守る闘いを推進する観点からから言っても、末吉が現状、事務局長という職責を有している以上、そんな事情を我が組合が検討し、斟酌することなどできない。我が組合は彼の人格について争っている訳ではなく、協会事務局組織の在り様を問題にしているからである。
もし本気で協会がこの3年にも亘る長期の労働委員会での争いについて和解をする気があるなら、先ずは長期争議に対する真摯な謝罪と反省を表明すること、これは決して譲ることのできない一線となろう。
ということで、協会はどのような形で和解したいのかということを明確に示す書面を3月1日までに提出し、それを組合で一応検討するということになり、もう一回期日が入ることになった。もうこれ以上の引き伸ばしは容認し難い。
次回第22回調査は、2021年3月5日(金)13:30からである。
さて、前回も言ったことだが、
泣き落としで被害者を装い、同情を引くやり方は、これまでの彼の保身の常套手段である。
これだけは再度言っておく。■
…The end