2021年8月25日(水)18:00から、日本知的障害者福祉協会と南部労組・福祉協会との第14回団体交渉が協会事務局の入っているKDX浜松町ビルの裏手にある、浜松町TSビルにあるビジョンセンター浜松町 5階 F会議室で行われた。
協会側の団交参加者は、O常任理事・古屋総務課課長・三浦政策企画課長(兼事業課長)の3名。組合側の団交参加者は当該含め南部労組4名。
前回もそうだったが、今回も事情により協会顧問弁護士は欠席。正直な気持ちを言わせてもらえば、協会の幹部・管理職達と話していても、話が噛み合わないので、協会側の団交アドヴァイザーとは言え、まだ、マトモな話し合いができる協会顧問弁護士のI氏が居てくれた方が議論がスムーズに進むのだが、致し方ない。だからと言って、弁護士と団交する訳ではないので、テッテー的に協会と遣り合うのが本筋ではある。
何であろうと団交に出ない事務局長・末吉と出さない協会
毎回毎回この書き出しから始まるのはウンザリするが、今回も事務局長の末吉は団交から逃亡した。
今回の我々の団体交渉開催要求書に、事務局長を出席させるように要求したのだが、協会から届いた団交応諾のメールの協会側出席者に、特に理由もなく事務局長は含まれていなかったので、我が組合が要求しようがしまいが、最初から団交に出る気(出す気)がないことは明白であった。
これもまたいつもの様に団交当日も彼はフツーに協会事務所に勤務していたことから、組合から末吉に直接、団交に出席する様に以下のメールを送った。
日本知的障害者福祉協会
末吉事務局長
xx弁護士が出席不可なのは事情により承知しましたが、協会業務に関わる団交議題を協議するのに貴殿はなぜ団体交渉に出席しないのですか?
いつまでも不誠実な対応を行うことは、事務局長の職責として許されることではありません。
事務局長として無責任の誹りを免れない態度をいつまで続けるつもりですか?
本日の団交に出席するよう強く要求します。
このメールでハッとして、「心を入れ替えて、やはり事務局長として団交に出なければ…」なんて思う程、責任感のある人物ではないことは承知の上だが、想定通りであった。
さて、団交冒頭も事務局長が何故団交に出て来ないのかを協会に質すことから始まった。いつものことであるが。
上述のメールでの出席要求について、末吉はどうするのか相談したのか、ビビって泣きついたのか知らないが、O常任理事も知っている様子で、それも踏まえた上でこんなことを言っていた。
(O常任理事) 議題内容からして担当課長と私で、今後は臨ませていただくという判断をいたします。
(南部労組A) 判断といいますが、こちらとしては十分ではないとは思います。
(当該組合員) 事務所掌を統括してるのは末吉さんですよね。
(O常任理事) 事務局の統括という形では末吉ですけれども、運営に対して監督をする立場、業務執行を担当させていただてる理事でもありますので、私がこれまでの継続もあって出席をさせていただいております。
(南部労組A) でも常時、直接的な責任を持って統括されて、日々、そのことについて見ておられるのが事務局長ですよね。
(O常任理事) 統括的な立場としては事務局長であります。職員の事情もありますので、それらを勘案して私と担当課長が臨むのが適切と考えて対応させていただいております。
…(中略)…
(当該組合員) こちらが事務局規定に則って出てくるべきじゃないかっていうのは、従来からの主張でありましてですね。当然、事務局長として末吉さんがどう思ってるかっていう、どう考えてるのかということを直接、聞けないってのはまずいわけですよね。
…と、こんな感じだったが、事務局統括している役職にある人間が団体交渉に出て来て、誠実に団体交渉を行うのが団体交渉の基本である。組合に追及を受けるのは「イヤだ」「コワい」と子供染みた職責放棄をし、常任理事や課長で用が足りるなら、末吉が高給取りの事務局長である必要はない。とっとと辞めてもらえばいいんじゃないか?
管理能力が不足し、適切な指揮監督ができない、指揮監督及び人事考課が恣意的で、事務局内のチームワークを害するに至る責任があった場合は、管理職としての義務を果たしていないので、真面なガバナンスやマネジメントが機能している組織なら降格を検討すべき要件だろう。これは協会に限らないかもしれないが、タコツボ的で閉鎖的、臭いものには蓋、見て見ぬ振りと、なあなあでやっている組織では、ガバナンスやマネジメントも真面に機能しなくなる。こんなことでいいのか?
とは言え、こんなことをやり合っている時間もないので、適当に切り上げて、本題に移った。
悪辣な協会の団交の態度
本来の団交議題について協議している中、組合の意見を真摯に受け止め、聞こうとしない協会の態度は目に余るものがあり、先にそれを報告したい。
職場内部で業務遂行上のコミュニケーション不全があり、組合員排除とされかねない行為を協会は改めるようにという都労委での和解協定を、協会は履行していないのではないか?という話の流れの中で、依然として、当該組合員が業務を担当しているにも拘らず、会議・打ち合わせに参加を要請されないばかりか、それが開催されていることすら知らされていないといった実態が未だにあることを協会に問い質している中で起こった。
東京都・日の出福祉園(社会福祉法人同愛会東京事業本部)の職員で、これまでも協会の団交に出席している南部労組H特別執行委員が、園内の委員会での会議の持ち方を例に話を切り出そうとしたところ、
(南部労組H特別執行委員) 日の出福祉園でも。大きな委員会で各担当の係があるじゃないですか…。
(三浦政策企画課兼事業課長) 日の出福祉園の委員会とはまたちょっと違うんですね、これは。
(古屋総務課長) 例として出さないでください。
(三浦政策企画課兼事業課長) それは全然、組織が違いますので。内部の会議ではないんですよ。
(南部労組H特別執行委員) 法定の委員会の話をしてるんです、法定の委員会を。参考になるかと思ってお話をしてるんです。
(古屋総務課長) 参考にならないです。
(南部労組H特別執行委員) なんで話も聞かないのにそういう…。参考にならないって、最初から拒絶するんですか?
(当該組合員) 基本的に協会はそういう態度なんですよ。
(南部労組H特別執行委員) 私たちの労働者代表選挙の在り方を示したときにも、それはそっちの話だって歯牙にもかけなかったですよね。どうなんですか、そういう姿勢って。
と、組合団交団員の発言を遮り、切って捨て、団体交渉の議事進行を妨害するという、とんでもない態度であった。
この後、古屋総務課長に特定の組合員の発言を遮り、妨害したことについて謝罪と撤回を求めたが、実に不遜な態度で開き直る始末。
O常任理事が進行上の問題云々と宣っていたが、何も唐突にH特別執行委員が団交議題と関係の無い話をし始めたのではなく、自然な協議の流れの中で発せられた他の職場での事例であり、議事進行には何ら問題の無い事柄である。
この様な協会の団交に臨む態度について組合は抗議し、一時紛糾したが、労使で発言妨害を行わないことを確認し、本来の議題に戻った。
それにしても、協会は自分達が今、東京都労働委員会に不誠実団交で申し立てられているという自覚があるのか?
当該組合員も南部労組の他の組合員の職場の団体交渉に団交要員として参加し、発言しているが、中には悪辣な経営者や組合対策の弁護士はいるものの、協会の様な社会性に欠けた非常識な態度を見せる職場は稀である。
労働委員会で和解しようと、協会の組合嫌悪・組合敵視姿勢は何ら変わっていないし、それ以前に、末吉が事務局長の職責を放棄し、団交にも出て来ないことも含めて、組織の在り方にも問題があると感じるところである。これについては、後程、稿を改めて考察しようと思う。
次回は議題の具体的な協議について報告する。■
† 協会の第14回団交については、参加したH特別執行委員が御自身の組合のブログ「三多摩合同労働組合・ゆにおん同愛会 なんくるブログ」に報告記事を先行してUPしているので、そちらも是非御参照ください。
「東京南部労働者組合 日本知的障害者福祉協会 第14回団体交渉に参加しました」 †