2022年3月7日(月)18:00から、日本知的障害者福祉協会と南部労組・福祉協会との第15回団体交渉が協会事務局の入っているKDX浜松町ビルの裏手にある、浜松町TSビルにあるビジョンセンター浜松町 5階 F会議室で行われた。
協会側の団交参加者は、O常任理事・古屋総務課課長・三浦政策企画課長(兼事業課長)・協会顧問弁護士の4名。組合側の団交参加者は当該含め南部労組5名。
事務局長・末吉は出席せず
本組合掲示板ブログのタイトルから、もしかして「え?末吉事務局長は出て来たの?」と思われた方も居たかもしれないが、当然の事乍、出て来なかった。
毎度の事だが、団体交渉開催要求書で次の様に、事務局長を団交に出席させる様に要求した。
2.団交出席者
(協会側) 会長・理事等本件につき解決能力を有する経営責任者及び貴会事務局を管理する立場であり、貴会事務局職員を指揮監督し、事務の執行にあたる事務局長、並びにその他管理職等
不当労働行為・日本知的障害者福祉協会事件の都労委第30回調査では、事務局長・末吉が出席できないならその理由を書面で示すこととしていたことから、2月25日付で協会からその理由書面が我が組合宛にメールで届いた。
「本年1月16日付けで送付のありました団体交渉開催要求書におきまして、本会側の参加者として末吉事務局長の参加を要求されておりますが、末吉事務局長につきましては、 xxx、xxxxxxxxxxxxxxxxxxx、xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxおります。そのため、当日につきましては、常任理事のO、総務課長の古屋、政策企画課長の三浦、I弁護士の4名にて出席をいたします。」
との事だった。
尚、上記のイニシャル表記及び伏せ字表記は東京都労働委員会での和解に従い、当該組合員の配慮に拠る。協会も一応、都労委での和解には従っている。
なので、其れについてはとやかく言う事も無いのだが、団交では事務局長・末吉の欠席理由と今後の団交の在り方について、和解協定に則り、然る可き責任者の団交出席について要求して行かなければならない。
よって、第15回団交の前半戦は、都労委での和解を協会がどう理解し、どういう対応を今後行っていくのかについて話し合った。
協会の言い分は、是迄も本組合掲示板ブログで報告していることだが、末吉の“特殊な事情”の説明に終始していた。それには我が組合も配慮することを都労委での和解協議でも確認している為、本団交での具体的な遣り取りについては言及しないが、“特殊な事情”はさておき、本質的な問題として、第3回団交以降の末吉の団交からの逃亡と其れを色々な理由を付けて正当化し、擁護して来た協会の姿勢に問題がある事を言わねばならなかった。
例えば、組合側団交団員からは次の様に指摘されている。
(南部労組Ks) …途中で末吉さんが団体交渉に出れなくなった経過があって、そのときの協会側の受け止め方って、やはりそこに大きな判断ミスがあったと思っているんですよ。というのは、私達が協会に求め、末吉さんに求めている事を正面から受け止めていれば、末吉さんが何か私たちに言われたからって、それは私達は個人的に末吉さん個人を追及するという事じゃなくて、協会の問題として、もっと言えば、当該組合員と末吉さんとの関係がどうしたら解決できるのかというところまで、お互いがきちんと理解できるような関係に持って行けるかどうかという事が大事だった。私達はそういうつもりで「末吉さんが出て来て欲しい」と言って来たんですけれども、そこの受け止め方が、協会もそうだし、末吉さんも違っていたから、団交に出られないことで益々苦しくなってしまった様な、そこは協会の判断の間違いからそういう事になってしまった。もし、その場で末吉さんに対して私達が言っている事は違うと、協会側が他の周りの人たちと一緒に団交に出て居て、色々言うことも出来た訳だし、そういう中でお互いの関係がぎくしゃくしているものを解き解していく事はできた筈なんです。私達はそれを求めて出席をずっとして欲しいと言って来た。
結局、それが叶わなくて、労働委員会にも申し立てて、ここまで時間がかかってしまったんだけども、究極的な解決はどういう事だとお考えになりますか?末吉さんがここへ来て、じっくりと話し合っていけるような形にする事が解決策なんじゃないんですか?
(南部労組Km) 末吉さんが、団交の議題じゃなくて、この場に出るのが「怖い」「嫌だ」「出れない」という理由を聞かれたんですか?何で団交が嫌なんですかって、当然聞きますよね。事務局長なんだから団交に出る責任者が、「団交に出るのは僕は嫌なんだよね」「そうですか。はい。解りました」って事にはならないですよね。
(当該組合員) 和解協定書の第3項に、組合及びxx組合員は、協会側の団体交渉出席者に関して、その負担を鑑み、一定の配慮を行うことを確認するというのがある。この一文の意味を協会は解っているのかな?と思うんですけれども。これは単に「団交に出れません」「そうですか」という話じゃないんですよ。第2項を受けて、ちゃんと出て来る様な協会が環境整備をして、その負担を鑑み一定の配慮を行うんですよ。だから、実際に出てくることを前提として、この条項は入っているんです。
…と、誰だってそう思うと思うんだが、此れについて、古屋・三浦両課長が、末吉は「嫌だとは言っていない」「責任を感じている」と述べたものの、団交に出られない理由として挙げていたのが、2017年7月22日の東京国際フォーラム(東京都・千代田区)での協会社会福祉士養成所のスクーリングで、我が組合が末吉に団交に出て来る様に詰め寄った事、そして、2019年5月22日に行われた東京社会福祉協議会(東社協)の知的発達障害部会の総会に末吉が中央情勢報告で呼ばれた際に、協会の労働問題・団体交渉から末吉が逃げ回っているのは良く知られた事実であるので、それを知っている参加者から団交に出席して労使で協議を行って欲しいと言われた事だ、と宣っていた。
こんな理由は笑止千万で、抑も「責任を感じている」なら、上記の出来事より随分前に行われた2016年の第3回団交から逃げずに、組合と自らが向き合って話し合いを行えば良かっただけの話であるし、協会の労使紛争を参加者から指摘された外部の苦言に耳を傾け、真摯に受け止める責任感と度量があるなら、自らを省みて団交に出て来るべきである。
尚、情けない事に末吉は、是迄ノコノコと東社協に出掛け、中央情勢報告の講師なるものをやっていたにも拘らず、以後、東社協には出向いていない。つまり、そういう公的な役割からも都合が悪くなったので、逃亡しているのである。
これの何処が「嫌」じゃなくて、「責任を感じている」人間のする事なのか?しかも、団交に出て来ずに、部下達に代弁してもらっているというのも、更に“情けない…”の一言に尽きる。
まあ、これは当該組合員の想像に過ぎないかもしれないが、末吉の“特殊な事情”の真偽の程はさておき、彼も通常業務で嫌な仕事はしているだろうが、同じ嫌な仕事でも通常業務と団体交渉が決定的に違うのは、組合と話し合い、自らの是迄の失態を認めたところで、彼にとって何のメリットも無いからだ。
打算で自分の保身と利益に適うこと以外は「嫌だからやらない」としか思えないんだが…。
以上、是等から、末吉には事務局長としての責任感等、微塵も感じる事は出来ない。
兎に角、末吉の“特殊な事情”について配慮することは吝かではないので、都労委での和解後初の本団交に末吉が出席しなかった事については已む無しとするが、次回以降は我が組合もそう毎度毎度許容する事は出来ないので、末吉事務局長に「責任感」が有るなら、それ相応の覚悟をして次回団交に臨め!と言っておこう。■