2017年7月22日(土)〜24(月)の3日間、日本知的障害者福祉協会社会福祉士養成所の第28期生の東京スクーリングが、東京・有楽町の東京国際フォーラムG棟で開催された。
それに先立って、7月19日(水)に我が組合と協会の第6回団体交渉が行われ、相変わらず協会側は暴行暴言事件の当事者であり、これまでの違法デタラメな労務管理の責任者である末吉事務局長を団交に出席させず、O常任理事は全く誠実さを欠いた道理の通らない説明に終始した。また、団交会場も協会会議室を使用せず、こそこそと他の事務局職員に知られないように別会場で行うなど、「組合嫌悪・組合敵視などしていません」とこれまで宣っておきながら、協会の組合敵視姿勢の実態はまるで変わっていない。その他の協議事項も含めて、第6回団交報告は後ほど本組合掲示板ブログにUPするとして、我々組合はいつまでも末吉事務局長の団交からの逃亡を許しておくつもりはない。
協会のこれまでの労基法違反や労働者の権利を蔑ろにした行為、その責任逃れ・責任者隠し、不誠実団交、不当労働行為発言等々は、人権と社会正義を基とするソーシャルワーカーの拠って立つ礎「ソーシャルワークの定義」にも悖るものである。歴史ある社会福祉士養成所を運営する、このような協会の実態を、未来の社会福祉士のみなさんに広く知っていただき、協会の現状を反面教師として、善きソーシャルワーカーとなっていただきたいという強い思いから、急遽、いつもの協会事務所前ではなく、初の出張情宣、東京スクーリングの会場である東京国際フォーラム前で緊急情宣行動を決行した。
もちろん、養成所の28期生のみなさんには3日間のスクーリングをがんばっていただきたいので、授業に影響が出ないよう、初日の7月22日(土)8:30から授業開始の9:30までの1時間の情宣行動とし、トラメガの音量にも配慮し、静かに情宣ビラ撒きを行った。主に当該がマイクを握り、スクーリング会場に訪れる受講生のみなさんにこのように訴えた。

マイク情宣を行う当該
「有楽町・日比谷界隈にお勤めのみなさん、そして、本日、東京国際フォーラム・ガラス棟で開催される日本知的障害者福祉協会社会福祉士養成所 第28期生東京スクーリングにご参加のみなさん、お騒がせしております、私たちは労働組合の東京南部労働者組合です。そして、私は東京南部労働者組合に加入している日本知的障害者福祉協会事務局職員の組合員です。私たちは港区浜松町に事務所がある公益財団法人日本知的障害者福祉協会の抱えている労働問題を地域のみなさん、そして何より社会福祉士養成所の学生のみなさんに訴え、争議の解決を目指すためにこのように情宣活動を行っております。
私たち組合は協会と団交を重ね、これまで就業規則のデタラメな変更経緯や三六協定未締結の違法残業を暴いてきたわけですが、2013年の就業規則改定が行われた際に、協会は労使協議もなく、労基法で定められた手続きも無視し、しかも周知もされなかった。これは明らかな労働基準法違反です。このことに私が強く抗議したら、今の事務局長の末吉、当時事務局次長が逆ギレして私に掴みかかってきて、他の職員の前で1時間以上にわたって暴言を浴びせ、吊るし上げを行いました。その場に居合わせて、便乗して私への人格攻撃を行ったのは当時の事務局長で、批判意見を言う職員への組織的なパワーハラスメント行為だったのです。しかも、その2013年の就業規則改定では新たにハラスメント禁止規程が新設された、その施行日に事務局長・事務局次長が就業規則違反・非違行為を行っているんですね。本当にブラック・ジョークとしか言いようがありません。
これについての団体交渉で事実確認と経緯説明および謝罪を末吉事務局長に求めたのですが、言い逃れができないと踏んだ末吉事務局長は、昨年7月の第3回団交から着任したばかりで何も知らない常任理事と各課長代理連中を自分の身代わりに出席させて、組合との団体交渉から逃亡して現在に至っております。これについても、組合からは不誠実団交としてその都度、抗議をしてきたのですが、協会は団体交渉は末吉を糾弾する場ではないなどと、私たちの正当な労使交渉を“糾弾”とすり替えて、末吉事務局長の団交からの逃亡を正当化しようとし、居直っています。しかし、末吉は事務局長であり、協会の職員に関する専決事項の権限を与えられた完全な使用者です。使用者は不誠実な団体交渉を行ってはなりません。労働組合法第7条2項の団体交渉の拒否に該当し、使用者側がやってはいけない行為です。
今年に入って、改正育児介護休業法が施行されたことを受けて、また協会の就業規則変更案が職員に示されたんですが、改正法ではハラスメントの防止措置を講じなければならないことになっているんですが、これが実に噴飯物で、ハラスメントの相談や苦情対応も、なんと責任者を事務局長にし、末吉事務局長の身代わりになって、のこのこと団交に出席している組合敵視著しい課長代理たちが対応窓口となっています。私たち組合が団交で末吉事務局長の暴行暴言のパワハラを追及しても当事者であるにもかかわらず団交から逃げているような者をどうして責任者にできるんですか?
つい先日行われた第6回団交で、じゃあ、ハラスメント防止責任者の事務局長がハラスメントを行った場合どうするんですか?職員はどうそれを訴えたらいいんですか?と協会の常任理事に問い糺したところ、「裁判で訴えればいい」と呆れた発言がありました。これは改正法をまったく理解していない発言です。改正法第52条の2には、苦情の自主的解決として「苦情処理機関に対し当該苦情の処理をゆだねる等その自主的な解決を図るように努めなければならない」とあり、わたしたち組合もそのように交渉を行っているにもかかわらず、です。
不当解雇やハラスメントが横行する劣悪な労働環境は労働者が団結し闘わない限り、改善されることはありません。また、これから社会福祉士・ソーシャルワーカーとなって困難に直面している人たちの生活を支え、豊かな共生社会に不可欠なみなさんの重要な役割に対して、より社会的評価を上げるためにも、日本知的障害者福祉協会事務局の労働実態を反面教師として、みんなで連帯し、より良い社会を目指して行こうじゃありませんか。今よりも誇りを持って、自信を持って働き続けられる職場、ディーセント・ワークを私たちと共につくり上げましょう!」
さて、このような情宣行動中、8:53頃にJR有楽町駅フォーラム口に姿を現した、団交から逃亡を続ける末吉事務局長を、情宣行動のビデオ撮影をお願いしていた組合員のHさんが発見。ところが、末吉事務局長は我が組合の情宣隊を見るや、携帯電話を掛けながら会場とは別方向に歩いて行くではないか。この期に及んでこの場でも逃亡とは!
見過ごす訳には行かないので、当該がマイクで「末吉さん!団交から逃げないでください!」と呼びかけ、気づいた他の組合員らも追跡。末吉事務局長は交叉点の信号機の陰に隠れていたが、逃げ場を失い、観念したのか横断歩道を渡って東京国際フォラーム側へ。組合員たちに取り囲まれて、団交からの逃亡に抗議の声を浴びせられるも一言も発することなく(何か言いなさいよ… ; ;)、ガラス棟へ入って行った。すかさず、その後ろ姿にシュプレヒコール!
シュプレヒコール!(よし!)
福祉協会の組合敵視を許さないぞ!
福祉協会は組合員への嫌がらせを直ちにやめろ!
末吉事務局長は団交に出てこい!
福祉協会は職員に説明責任を果たせ!
末吉事務局長の団交からの逃亡を許さないぞ!
南部労組・福祉協会は闘うぞ! 闘うぞ!! 闘うぞ!!!

抗議のシュプレヒコールを浴びながら、ようやく会場に辿り着く
未来の社会福祉士である社会福祉士養成所のスクーリング参加者に訴えることが主であったが、予想外に末吉事務局長に直接抗議することができたのは嬉しい副産物であった。(笑)
最後にもう一度、行動貫徹のシュプレヒコールで締め括り、当情宣行動を終えた。
緊急にもかかわらず、また、蒸し暑い夏空の下、結集していただいた南部労組の仲間たち、争議団連絡会議・各地域合同労組の仲間たち、当該含め10団体・14名の闘う労働者で、7・22社会福祉士養成所東京スクーリング緊急情宣行動をやり抜いたのであった。■
†(2017.7.27訂正)記事中の一部に、協会が団交拒否したような誤解を招く表現がありましたので、訂正しました。†
‡(2017.8.19追記)情宣の様子を収めた動画もあります。ご覧になりたい方は下記のフォームから、お名前(実名)・メールアドレス・所属と理由を必ずご記入の上、送信してください。限定公開動画のURLをお教えいたします。なお、所属と理由によってはご希望に添えないこともあります。‡
…The end
「裁判に訴えたらいい」は、ひどいですね。事務局長がパワハラをやったら、経営者はそれをたださなければいけないだろうに。常務理事がこのような態度だから、事務局長が好き勝手にやるのですね。それと事務局長さん、顔をさらされてしまって、まさに恥さらしですよ。きちんと話し合いの席につきなさい!
形式的に団交に応じているのがありありの態度で、自ら職場の問題を解決しようなどという姿勢がまったく感じられません。これにはさすがに怒りを通り越して情けなくなりました。
裁判に負けても大した額ではないし、協会が保険会社と一緒に売り出している法人役員損賠保険で保険金が支払われるからいいや…とでも考えているのでしょうか。福祉団体の公益法人が取るべき態度なのか、自分たちが何をやっているのかよく考えていただきたい。