[職場闘争]第10回団交報告 prologue 〜労働組合「ゆにおん同愛会」の福祉協会団交報告記事から〜

2020年6月26日(金)18:00から、日本知的障害者福祉協会と南部労組・福祉協会との第10回団体交渉が協会事務局の入っているKDX浜松町ビルの裏手にある浜松町TSビルにあるビジョンセンター浜松町 6階 A会議室で行われた。

新型コロナウイルス肺炎が感染拡大している状況の中で、団交をズルズル引き延ばされた経緯は前回記事で報告済みなので、その経過を知りたい方はそちらをご覧頂きたい。

今回の団交参加者は、協会側はO常任理事・協会顧問弁護士・古屋総務課課長・三浦政策企画課長(兼事業課長)の4名。またしても事務局長の末吉は団交から逃亡した。当然、我が組合は抗議したが、協会の態様はいつもと若干変化があった(本質的には変わらないが)ので、その経緯含めて、後にUPする本編で報告することとする。

組合側の団交団は当該含め南部労組4名と、書記として参加してくださった、我が組合と連帯共闘関係にある東京都・日の出福祉園社会福祉法人同愛会東京事業本部の運営する知的障害者の入所施設・協会会員施設)の職員労働組合「ゆにおん同愛会」のH執行委員長。H執行委員長にはこれまで協会との第5回団交第7回団交にも書記として参加頂いている。
当該による団交記事のUPに先行して、ゆにおん同愛会の組合ブログ「なんくるブログ」にいち早く報告記事をUPして頂いたので、許諾を得、当該による報告記事本編の序章として、以下に転載させて頂くことにする。

日本知的障害者福祉協会事務局の幹部・職員は、協会事務局の労使関係・組合対応が、会員施設の福祉現場の労働者の目にどの様に見えているのか、協会の対応が如何に非常識かつ不誠実なものであるかを認識して頂きたい。


南部労組・福祉協会第10回団体交渉に参加して

6月26日に南部労組・福祉協会の第10回団体交渉にオブザーバー参加しました。
3回目のオブザーバー参加でしたが、日本知的害者福祉協会の姿勢はこれまでとあまり変わりがなく、健全な労使関係を構築しようとする姿勢が見られなかったというのが、私の率直な印象です。

南部労組・福祉協会のブログにこれまでの経緯が書かれているように、労働者代表選出をめぐる協会の姿勢については大いに疑問を抱きました。ちょうど今、東京都知事選挙が控えていますが、福祉協会が実施した労働者代表選出の方法はとても公職選挙では通用しないやり方です。さぽーと編集スタッフのMさんをはじめ南部労組の組合員のみなさんがいくらそれを指摘しても、「職員が選んだやり方だから」と答える福祉協会との間で労使の共通認識が形成されることはありませんでした。誰が組合派で誰が当局派か?管理職が監視する中での挙手選挙は、労働者にとっては踏み絵です。踏み絵の状況では民意が正確に反映されることなど、決してありません。民意を尊重するのならば投票の秘密が守られなければいけません。だから秘密投票は民主的選挙の原則の一つとなっているのです。

私は最後に、福祉協会の機関誌「さぽーと」が知的障害福祉を学ぶために大変役に立つので同僚職員に勧めていることを伝え、これまでも何度も「さぽーと」で取り上げられたディーセントワークを、日本知的障害者福祉協会もしっかり学んでほしいと発言しました。また、民主的選挙の6原則についても発言しました。

日本知的障害者福祉協会こそは福祉事業所の鑑となるような労使関係を構築してほしいと、心から願います。このままでは、どんなに素晴らしい記事が「さぽーと」に載ったとしても、日本知的障害者福祉協会の組織実態とはかけ離れるばかりです。このままでは「さぽーと」の購読数にも影響するのではないでしょうか?協会幹部のみなさん、どうか健全な労使関係構築に尽力してください。

これまで参加した団体交渉

第5回団交 その1 その2
第7回団交 その1 その2

H執行委員長が抑えた口調・文体で書かれているのは、全国の知的障害福祉施設の団体への期待とSocial Workの本質から外れたことをしないでほしい、障害のある人達とそれを支える自分達のDecent Workを協会事務局の足元から率先して実践してほしいとの真摯な願いからで、協会の団交をこれまで傍聴し、不当労働行為救済申立 福祉協会事件の東京都労働委員会の第1回審問にも傍聴支援に来て頂いた経緯から、その変わらない協会の姿勢に心底失望したのではないかと想像する。

次回から当該による団交報告本編に移る。

 To be continued…

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