“私的”社会福祉士国家試験一発合格への道(1)〜模擬試験を受けてみよう!〜

私は昨年(2021年)、社会福祉士一般養成施設を修了(9月末)し、翌年の第34回社会福祉士国家試験(2022年2月)に辛うじてストレートで合格することができました。
第34回社会福祉士国家試験は試験開始以来、150点満点中105点が合格点となるという、初の100点超えの波乱の試験でした。私の得点は112点と結構きわきわの点数でした。

…というようなことで、あまり偉そうにアドバイスできる立場ではないんですが、これから社会福祉士国家試験を控えている本組合掲示板BLOGを読んでくださっている方に、私がやった受験対策が役に立てればと思い、ご参考までにいくつかお伝えしてみようと思います。

まずは、「模擬試験を受けてみよう!」です。


私が受けた模擬試験~中央法規全国模試~

最初に受けた模擬試験は、2021年9月に行われた中央法規出版の全国模試でした。
一般養成施設の修了が9月末で、まだレポートが全て採点されておらず、修了できるのかどうなのかわからない状態でした。そのため、国家試験に向けた受験勉強は全くの手付かず、過去問も解いたことがないという状態の中、私が通っていた一般養成施設*の校舎で実際の試験さながらの雰囲気で模試を受験しました。
共通科目は午前、専門科目は午後と長丁場の試験で、これは集中力の維持が大変だなぁと思ったものでした。

* 因みに協会の社会福祉士養成所ではない。いきさつはこちらの記事を。

結果は、150点満点中88点で合格基準の目安になる得点率60%・90点から少し低い点数で、「あーぁ…」とは思ったものの、全く勉強してない割には、それほど酷い点数ではなかったので、安心したような、これじゃダメかも…と複雑な気持ちになりました。

ただ、一番凹んだのは、私の本業である「障害者に対する支援と障害者自立支援制度」が、なんと7問中1点しか取れていなかったことです。
なんでこんなに点数が低くかったのかというと、自立支援医療や身体障害者福祉に関する問題が出題され、障害者の福祉といえど普段関わっている領域ではないので、「あれ…?何だっけ?」と消去法で正答を導き出すのもあやふや。また、事例問題も常識で素直に解けば正答できたはずですが、こんなに簡単な訳がないんじゃないか?引っ掛け問題かな?と考えて迷いが生じたためだったと思います。
中央法規の模試はそんなに意地悪な問題は出ないので、裏を読まないで解けば正解だったのです。

本試験では、1科目(群)でも0点を取ってしまうと、その時点で不合格確定なので、以後こんなすれすれな点を取ってはならないと心に誓いました。

私が受けた模擬試験~ソ教連全国統一模試~

続いて、一般社団法人日本ソーシャルワーク教育学校連盟(以下、ソ教連と略)の行う全国統一模試が11月に行われました。
市販の過去問解説集と前回の中央法規全国模試の解説集をやって臨んだのですが、ソ教連模試は今までの本試験の過去問題や中央法規の模試とは傾向が違い、初めて見るような問題が多く、難解で、試験を受けている最中に「こりゃダメだ」と諦めモードに入ってしまい、やたらと試験時間が長く感じたものです。

結果は、150点満点中83点で、少し勉強したにも拘らず、中央法規の模試よりも悪くなっていて、これは本当にヤバいぞ…と焦りました。
「障害者に対する支援と障害者自立支援制度」は前回低得点のリベンジを果たそうと重点的に勉強したおかげで、7問中6点とまあまあいい点数が取れてホッとしましたが、得意だった「心理学理論と心理的支援」の得点がなぜか芳しくなく(理由は後述)、「社会保障」に至っては7問中1点しか取れず、同じことを繰り返すことになりました。

さて、以下に模擬試験を受けるメリットをご紹介します。


自分の得意・不得意科目を知る

模擬試験は、自分は何が不得意なのか、これから何を重点的に勉強していけばいいのかを教えてくれる大事な指標になります。

ただ、私が受けた中央法規の模試とソ教連の模試は出題傾向が違ったため、同じ科目でも片や高得点、片や低得点と模試毎にばらつきがあって、自分の得意・不得意の傾向を一概に知ることにはならなかったんですが、要は「真面目に一通り、満遍なく勉強しなさい!」と発破をかけられた思いでした。

話が横道に逸れますが、模試が終わると正解と解説集が配られます。この解説集は勉強になりました。
特に、難問が多かったソ教連全国統一模試の終了後に配布された解説集はわかりやすく、その後の受験勉強に大変役に立ちました。

試験会場の雰囲気と時間配分に慣れる

私が入学していた一般養成施設は、模擬試験の団体受験を校舎で実施してくれたので、本試験さながらの緊張感で受験することができました。

一度リハーサルをやっておくと、試験会場の雰囲気にも慣れて、本試験当日は少し緊張もほぐれるでしょうし(人によるかも…)、なによりも問題を解く時間配分を知ることができたのが一番の得られた成果だと思います。
特に、長文の事例問題が頻出する午後の専門科目は、じっくり事例を読んでいると時間が足りなくなります。この時間感覚はやってみないとわからないでしょう。

マークシートの記入に慣れる

マークシートの解答番号の枠内を鉛筆で塗りつぶすなんて、私にとってはン十年以上前の大学入試以来です。
このマークシートを塗りつぶす作業の時間もバカになりません。社会福祉士国家試験受験の手引きには確か「HBの鉛筆」と書いてあったような気がしますが、すばやく塗りつぶすためにもB~2Bくらいの柔らかい芯の鉛筆がおすすめです。私は心配性なので、HB 2本、2B 1本、4B 1本の4本の鉛筆を持参しました。(笑)
そして、間違えた時に消しやすいプラスチック消しゴムも忘れずに。

あと、マークシートの記入ズレにも注意しましょう。せっかく正答したのが台無しです。
「そんなマヌケな奴いるのかよ www」と私も思っていましたが、前述したソ教連の模試でやらかしてしまい、後で郵送されてきた試験結果の「心理学理論と心理的支援」の点数がやたら低く、おかしいなぁ…と思って確認したら、なんと解答欄がズレていたことに気付きました。
こういう間抜けな経験は模試でやっておいて良かったと思います。


その他、模試を受けると模試受験者の中で自分が何番目かがわかったりしますが、これはあまり気にしなくてもいいでしょう。
本試験でみんなが150点満点取ればいいだけの話ですから。やってやれなくはないはず(自分のことは棚上げ…笑)。

いきなり、本番で実力を発揮できる人やその自信のある人は、模擬試験など不要かもしれません(お金も掛かりますしね)が、初体験が不安な人はリハーサルがてら模擬試験を受けてみることをおすすめします。

今年(2022年)の中央法規もソ教連も模試は終わってしまいましたが(本記事執筆2022年12月6日時点)、それ以外の、学校や団体が行っている、これから受けられる模擬試験もあると思いますので、試験のリハーサルにはならず、在宅受験かもしれませんが、模試の解説が充実しているなら、やってみる価値はあるでしょう。

To be continued…

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