[日々雑感]AI(人工知能)が『愛護ニュース』2023年2月号「浜松町から」を書いたらどうなるか

予てより障害者雇用代行ビジネスの問題を本組合掲示板BLOGで取り上げたくてうずうずしていたところ、丁度いいネタを投下してくれたことに、当該組合員としては協会の末吉事務局長さんには感謝感激雨霰である。

【後編】でも少し触れた様に、OpenAI社Chat GPTがversion 3.5から4になり、格段に性能が向上していることは、 AI(人工知能)の動向に詳しくない方でも、この話題を聞いたことがあるのではないだろうか。
かく言う当該組合員もAIに詳しい訳ではないが、このテクノロジーには興味があって旧versionの無料お試し版で遊んでいたところ、2023年3月14日にGPT-4がリリースされ、これも無料お試し版を使ってみて驚いた。

旧versionではテキスト入力(出力)でしか処理を行なわなかったが、GPT-4ではmultimodalな入力(出力)も可能となり、テキストのみならず画像入力(出力)も可能となったことが大きいが、テキストのみでも、遥かに高精度・高性能になっている。
特定の個人や団体、極めてニッチな事柄を尋ねても、間違いが多かったり、正直に「わかりません」と返って来るが、一般的な事柄について質問の仕方を工夫すると、答えてくれる側が機械なのか人間なのか区別がつかないくらいにはなっている。

…と、ここまで読んで「何言ってんだか、さっぱりわからん…」と思った方もいるだろうから、兎に角、OpenAI GPT-4のサイトを覗いて、ちょっと面倒だがユーザー登録をして、試してみて欲しい。

『愛護ニュース』2018年12月号「浜松町から」

さて、協会の事務局長の末吉はかつてメールアドレス管理で頓珍漢な難癖を付けて来た事からも解るようにコンピュータに疎いのだが、彼はAIに関しては“先見の明”があり、『愛護ニュース』2018年12月号の「浜松町から」で、

「AI(人工知能)が人間の能力を上回り、多くの職業で人に代わって仕事を担う時代が迫っていると言われています。ニュースになったメガバンクの大規模な人員削減も、到来するAI社会への対応のようです。」

と宣っていた。
「多くの職業」に自分がやっている協会の事務局長職が入っているのかどうなのか、自覚が在ったのか無かったのか判らないが、「創造性」だの「意思決定支援」だのという文言を散り嵌めながら、このコラムの最後は、

「知的障害のある人たちの働き方の選択肢を増やし、生きがいを持って働けるような障害者雇用施策を願います。」

と、【後編】でも言及した様に、他人事感ばりばりで締め括っている。
しかし、こういう当たり障りの無い事はAIが最も得意とする処でもあるし、本来の意味での支援された意思決定(Supported Decision-Making)もAIならば適切な選択肢を提示してくれるだろう。

と、言う事で、『愛護ニュース』2023年2月号「浜松町から」の要点を抜き出し、決められた字数でコラムを書いてくれ、とGPT-4に依頼してみた。

以下の言葉を使って、540字以内でコラムを書いてください。

・物価高騰が続いている
・岸田政権は3%を超える賃上げを各企業に求めている
・賃上げに合わせて障害福祉サービスの報酬改定にも反映されるのかが気になる

・1月18日の労働政策審議会障害者雇用分科会では障害者雇用率の引き上げが示されたが、障害者雇用率達成代行ビジネスの問題も意見としてあがった

・井上会長が出席した社会保障審議会障害者部会では、厚生労働省から令和6年度の次期障害福祉計画の数値目標も引き上げが示された
・数値目標も大事だが、サービスの質の向上も大事である

その結果がこれである。

 現在、日本では物価高騰が続いており、生活費の負担が増えています。岸田政権は各企業に3%を超える賃上げを求めており、社会保障の面でも、障害福祉サービスの報酬改定にも反映されるのかが気になります。
 1月18日の労働政策審議会障害者雇用分科会では、障害者雇用率の引き上げが示されましたが、障害者雇用率達成代行ビジネスの問題も意見として上がりました。この問題は、企業が障害者を雇用することで、法律上の義務を果たすために、事実上の「雇用」を行うことで生じています。これは本来の目的である、障害者自身の能力開発や自立支援に繋がらないため、問題視されています。
 井上会長が出席した社会保障審議会障害者部会では、厚生労働省から令和6年度の次期障害福祉計画の数値目標も引き上げが示されました。数値目標の設定は、政策の推進に必要な要素ですが、私たちが目指すべきは、ただ数値目標を達成することではありません。障害者の方々が利用する障害福祉サービスの質の向上が、重要な課題となっています。
 今後、政策推進に伴い、障害福祉サービスの報酬改定にも反映される賃上げによって、障害者自身の能力開発や自立支援に繋がるような雇用の創出が望まれます。同時に、数値目標の達成だけでなく、サービスの質の向上にも力を入れ、より良い福祉社会の実現を目指していくことが必要です。

この間、30秒足らず。
字数ちょっとオーバーしているし、変な所もある(笑)が、末吉執筆の『愛護ニュース』2023年2月号「浜松町から」と比べてどうだろう?

『愛護ニュース』2023年2月号「浜松町から」

“という意見もありました”とか、“議論に期待したいと思います”などと言う、何も言って無いに等しい空疎な文章よりも立派なものじゃないだろうか。

中央情勢報告と称して行政資料を代読するだけだったり、『愛護ニュース』の本文記事のダイジェストや色んな事をぐちゃぐちゃ詰め込んで何を言いたいのか解らない文章を書いてしまう*くらいなら、いっその事、AIにやらせた方がいい仕事をしてくれるだろう。
そして、高額な人件費も必要なければ、時間も節約できる。
更に、AIなら駄々捏ねて団交から逃亡したり、掴みかかって暴言浴びせる等という暴行パワハラも起こさない(はずだ)。

* 『愛護ニュース』「浜松町から」に関しては、【前編】【後編】以外に、下記の過去記事で取り上げている。

[職場闘争]続・労働委員会闘争〜書面の追加公開〜
[職場闘争]第9回団交報告 part 1 〜団交議題が何だろうが、事務局長の末吉は団交から逃亡!〜
[日々雑感]擬制の時代区分としての“元号”〜『愛護ニュース』2019年4月号「浜松町から」を中心に〜
[日々雑感]「渦」巻けるコロナの「禍」〜『愛護ニュース』2021年4月号批判〜【前編】
[日々雑感]「渦」巻けるコロナの「禍」〜『愛護ニュース』2021年4月号批判〜【後編】

本組合掲示板BLOGの過去記事、[職場闘争]第9回団交報告 part 1 〜団交議題が何だろうが、事務局長の末吉は団交から逃亡!〜でも言ったが、

事務局長職って、要らなくない?

こういう情けない事を言われない為にも、人として、自らの職責の下に事務局長としての自覚を持って、団体交渉に出席し、労働組合との話し合いに応じなさい。

…The end

[日々雑感]AI(人工知能)が『愛護ニュース』2023年2月号「浜松町から」を書いたらどうなるか」への2件のフィードバック

  1. 事務局長は日常的な業務が行えてどうして団体交渉に出席できないのでしょうか?労働組合と聞いて身体症状が出現するほどだったら、とても業務などできないのでは?もしそのような状態ならばなおのこと、団交に出席できるようにならないと、一生涯労働組合嫌悪、アレルギーが続きます。そうなると障害者権利条約第27条どころじゃありません。福祉協会の事務局長が権利条約を知らないわけじゃないでしょうに。

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  2. jaidunion 投稿作成者

    コメントありがとうございます。
    いろいろ言い訳しているようですが、すべて第三者からの伝聞で、本人から直接語られたことではないのも問題です。
    本人の問題もさることながら、協会は組織ぐるみで責任逃れ、責任者隠し、不祥事隠蔽を画策しているとしか思えません。
    障害者権利条約を共生社会の灯にしよう…なんてことに興味ないでしょうし、保身が大事なんでしょうね。

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