[集会報告]第36回全国争議団交流会・交流集会報告と韓国サンケン争議本社デモ告知

第36回全国争議団交流会・交流集会が2017年3月5日(日)に目黒区下目黒住区会議室と目黒中小企業センターで開催された。初めての参加であった。前半は3分科会に分かれ、後半は全体集会。全体集会は全国から80名が結集した。
前半の分科会は目黒区下目黒住区会議室で、第1分科会「争議経験交流」、第2分科会「争議非合法化に抗して」、第3分科会「争議を辞さない合同労組運動」。第3分科会に参加した。

第3分科会では、東京・中部地域労働者組合・東邦エンタープライズ、連帯労働者組合・武蔵学園からの報告は、経営者の放漫経営が会社存続の危機をもたらしことにより、労働者が働く場を奪われ、不安定雇用を迫られている事態について経営責任を糾す闘い、関西単一労働組合・大阪大学分会からは大阪大学の法人化後の有期雇用契約職員の雇い止め・解雇攻撃と不当判決との闘い、福岡地区合同労働組合・ベルシステムからは業務中に発生した慢性的な肘の障害を労災申請したが認められず、会社側の業務配慮もないばかりか、退職勧奨まで行われ、現在団交中とのことだが、会社側は証拠開示しないなど不誠実な対応に終始しているという報告がなされた。
報告を受けての討議の中で、労働相談の多くを占めるハラスメントにどう対処するかも話題に上がり、現在、南部労組の各職場闘争も福祉協会含めて、すべてにパワーハラスメントが絡んでいること、使用者側は白を切り逃げ回っていること、明確な証拠がない(あったとしてもだが)と団交や現場行動だけで追及することは困難な闘いを強いられることを報告した。ハラスメントの訴えに対してはどこも使用者側は同じような対応で、労働者の人格権を侵害する行為に団体的労使関係の中でどう闘っていけるのかが課題である。

闘争報告を行う韓国サンケン分会の組合員

後半の集会は目黒中小企業センターに場所を移し、東京・関西・九州の各争議団からの報告があった。その中に、日本の親会社への社前抗議行動のために来日した韓国の闘う仲間が登場した。彼らは韓国・全国金属労働組合慶尚南道支部・韓国サンケン分会の組合員3名である。
韓国サンケン争議とは、「サンケン電気」(本社・埼玉県新座市)の韓国における100%子会社である「韓国サンケン」で昨年9月に生産部門の労働者34名(組合員)が整理解雇されたことに端を発する。韓国サンケン分会は解雇撤回のために全力で闘っているが、韓国サンケンの経営権は日本の本社にあり、本社との交渉をせざるを得ない。が、日本本社は組合との話し合いを拒絶している。
これは日帝本国人として、日帝資本による韓国における解雇攻撃・組合潰しを断じて許すわけにはいかない!
韓国サンケン分会の組合員の中には闘争勝利するまで剃髪している者もいる。元分会長の女性まで剃髪していて、その意気込みに圧倒された。すごい!
日本の闘う労働者は韓国サンケン分会と連帯し、3・26サンケン本社への抗議デモに結集を!

サンケン本社 抗議デモ
3月26日(日) PM2:00集合・PM3:00デモ出発
三軒屋公園(埼玉県新座市・東武東上線志木駅南口下車 徒歩5分)集合

…The end

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