[職場闘争]12・27協会前情宣行動〜“年末恒例!2022 明日は仕事納め”情宣〜

2022年12月27日(火)、昨年の年末情宣(2021年12月28日)は晴天ではあったが放射冷却の影響によって滅茶苦茶寒かったが、今年も好天に恵まれたが然程冷え込みも厳しくなく(とは言え、冬の1時間の外の情宣は寒い)、正に“天佑神助”と言うべきか。(笑)

さて、いつもなら(勝手に“いつも”にしているが、今年で5回目)、その年の締めとして、協会はじめ多くの職場の仕事納めの日である12月28日に“仕事納め情宣”を行なうのだが、諸事情により、1日前倒しで行なった。
労働委員会闘争も1月で全面和解決着となったこともあり、職場闘争も落ち着きを見せ(?)、少々大人しくしていたこともあって、2016年の第1回から数えて、18回目の現場情宣行動、2022年は4月の南部春季統一行動以来の現場行動だった。

いつもの様に協会事務局のあるKDX浜松町ビルの正面玄関・通用口の二手に分かれ、結集して頂いた南部労組他、全都の地域合同労組・争議団の仲間にビラ配布をお願いし、当該組合員はビル正面でマイク情宣を開始した。

本日の情宣行動で用意した情宣ビラ『JAID UNION News No.18』には、2022年を振り返る南部労組・福祉協会の職場闘争報告を掲載し、昨今の経済状況を鑑み、労働組合が本来発揮すべき力を、入館する協会事務局職員や通勤途中の地域の労働者のみなさんに訴えたのである。


「浜松町界隈にお勤めのみなさま、KDX浜松町ビルにお勤めのみなさま、そして、日本知的障害者福祉協会事務局職員のみなさん、おはようございます。私たちは労働組合、東京南部労働者組合です。そして、私は東京南部労働者組合に加入している日本知的障害者福祉協会事務局職員の組合員です。私たちは港区浜松町に事務所がある公益財団法人日本知的障害者福祉協会で係争中の労働問題を地域のみなさまに訴え、地域の職場においても良好な労働環境を目指して、このように情宣活動を行なっております。

公益財団法人日本知的障害者福祉協会事務局の事務局職員が、2016年2月に地域合同労組の東京南部労働者組合(南部労組)に加入し、2016年4月18日に第1回団体交渉が開催されましたが、議題となった2013年4月に起きた暴行パワハラ事件の当事者・労務管理責任者である末吉事務局長は、2016年7月20日の第3回団体交渉を突如欠席、暴行パワハラ事件や他の団交議題の説明責任をも放棄・逃亡し、以後の団交にも姿を現さず、協会は当事者・責任者の逃亡を居直り続けました。そこで私たちは、2018年の2月23日、東京都労働委員会(都労委)に不当労働行為救済を申し立てました。

さて、都労委での調査・審問の結果、4年の歳月を経、今年の1月20日に、組合側の主張をベースに全面和解となりました。然るべき責任者(当然、事務局長を含みます)が団交に出席し、協会は誠実に団体交渉を行うことが和解協定書に明記されています。

都労委での和解の後、第15回団体交渉が3月7日(月)に行われました。本団交の主要な議題は、和解で示された協会側の団交出席者として、これまで団交から逃亡している末吉事務局長が団体交渉に原則として出席することとされたことに対して、本団交にも出席しなかった末吉事務局長の今後の団交出席について協会の見解を質すこと、そして、第14回団体交渉の確認事項を巡り、協会側の団交出席者による組合側の団交出席者の発言妨害や当該組合員の雇用保障についての言及を覆すような回答が協会から届いたため、それへの反論・抗議と再確認でした。
とりわけ問題だったのは、第14回団体交渉(2021年8月25日)で、協会は組合側の団交出席者の発言を妨害したことです。一旦は協会は発言妨害を認め、あらためるように言ったのですが、後にそれを覆し、協会は一転“どっちもどっち”と言わんばかりに開き直り、かつ、“議論の仕方”一般論にすりかえようとする始末でした。
第15回団交では、この問題を再度追及しましたが、協会は前回団交での議論を覆すようなのらりくらりとした対応に終始しました。団体交渉は一般論を話し合う場でも無ければ、商談や打ち合わせをしている訳ではありません。使用者は組合と誠実に交渉に当たる義務があり、団体交渉は組合の要求を実現させるための正当な権利行使の場なのです!

次いで、第16回団体交渉(当該註:後日報告記事をUP予定)が9月9日(金)に行われました。今回も末吉事務局長は団交に出席しなかったため、たとえ末吉個人にどんな事情があろうとも都労委での和解協定に従い、事務局長の団交出席に向けた取り組みを協会に要求しました。事務局長が労働組合を嫌悪し、組合との交渉の場に出て来れないなどということは、社会権として保障されている人権である労働基本権を全く理解できていない証左です。障害者の福祉の向上・増進を目指す日本知的障害者福祉協会が人権理解ができていないなどということは笑い話にもなりません。
今年4月に就業規則に加えられた「職場におけるハラスメントの防止に関する規定」は、協会がインターネット上から拾ってきたどこかの規定例を“コピペ”しただけのやっつけ仕事だったため、おかしな点が多々あり、本団交ではそれを再度指摘し協会の見解を質したところ、協会は一部組合の指摘を認め、運用に関してこれから対応マニュアルを作成するとの回答を得ました。

このように、2022年も私たち組合は柔軟かつ果敢に、働きやすく、働きがいのある職場を目指して闘ってきました。労使協定・就業規則変更では協会と粘り強く交渉を行ないました。そして、組合結成前のような杜撰な労務管理を協会に改めさせ、労働法令を遵守させて、労働環境の改善と職場の労働者の権利を、少しずつではありますが、獲得・前進させております。

厚生労働省が2022年12月6日発表した10月の毎月勤労統計調査の速報値によると、1人当たりの賃金は物価変動を考慮した実質賃金で前年同月比2.6%の減少です。実質賃金は7ヶ月連続の減少しており、マイナス幅は2015年6月(2.8%減)以来、7年4ヶ月ぶりの下落幅でした。資源高や急激な円安で上昇する物価に賃金の伸びが追いつかない状況が続いています。
2022年は新型コロナウイルスの感染状況のやや落ち着きを見せたことから経済活動の再開に伴って、名目賃金は増えましたが、実質賃金は消費者物価の上昇率には及ばない状況が続いています。

このような経済状況の中で、物価高騰に耐えられないような現状と変わらない賃金で働き、深刻な物価高騰の影響下にある労働者の生活はますます苦しくなっています。現状を打破するためのすべての労働者のよりどころとしての労働組合の役割発揮が切実に求められているのです。

生活不安・雇用不安を抱える労働者が昨今の状況に立ち向かうには労働者が声を上げない限り、改善されることはありませんし、声を上げ続ける必要があります。不断の努力なくして労働者の待遇改善と権利、民主的な職場や社会を維持することはできないのです。そして、それを担う労働組合は労働者が対等に使用者に要求を突き付ける大きな力を発揮します。

私たちの活動はビラに記載してありますブログに詳しく掲載しておりますので、ぜひご覧になってください。このビラを手にした同様の職場の労働問題でお悩みの方も、何かあっても泣き寝入りしたり、諦める必要はありません。ぜひ私たち南部労組へ労働相談をお寄せください!

日本知的障害者福祉協会事務局も明日が仕事納め、浜松町界隈にお勤めのみなさまも明日が仕事納めの職場も多いかと思います。2022年、お仕事お疲れ様です。残りの今日明日を一緒にがんばりましょう。そして、2023年は、働く者が雇用やハラスメントなど職場の環境に不安を抱えることなく、労働に見合った報酬が得られ、健康で溌剌と働くことができる年にしたいものです。
皆様よいお年をお迎えください!」


そして、いつもの締めのシュプレヒコール(今年は短め)。

シュプレヒコール!(よし!)
福祉協会は和解協定を遵守・履行しろ!
福祉協会は組合敵視を改めろ!
末吉事務局長は団交から逃げるな!
末吉事務局長は団交に出て来い!
団交に出席して説明責任を果たせ!

シュプレヒコール!(よし!)
全都・全国の労働者と共に闘うぞ!
南部労組・福祉協会は闘うぞ!
職場闘争で要求を貫徹するぞ!
南部労組・福祉協会は闘うぞ!
2023年も闘うぞ
闘うぞ! 闘うぞ!! 闘うぞ!!!

2022年の12・27協会前“明日は仕事納め”情宣行動も、早朝にもかかわらず結集して頂いた12名の仲間と共に貫徹できたのであった。
2023年も、結集した仲間、地域のみなさんと共に、我々南部労組・福祉協会は、労働者の権利を職場に打ち立て、闘い続けて行く決意である!

…The end

コメントを残す コメントをキャンセル