[職場闘争]2023 年末行動 第2弾〜12・29末吉事務局長宅申し入れ行動〜

2023年12月29日(金)、2023年末行動の第2弾として日本知的障害者福祉協会末吉事務局長の自宅への申し入れ行動を行なった。

前日の第1弾“仕事納め”情宣で配布した情宣ビラ『JAID UNION News No.18』にもある様に、都労委和解決着後も協会は和解協定を遵守・履行せず、2023年に行なわれた団体交渉でも事務局長・末吉は相変わらず逃亡を続けている。
協会は、第17回団交(1月27日)で末吉の団交出席に向けて幾つかの提案を我が組合に対して行なったものの、その後の団交では全く進展が見られないどころか、第20回団交(9月27日)では逆に組合対策の為に弁護士を増員する始末だった。
協会は組合要求を蔑ろにし、なし崩し的にズルズルと出させないつもりであることは明らかであったし、その理由も明らかだ。
色々と言い訳しているが、要は末吉本人が団交に出たくないだけである。

自分をちやほや持ち上げてくれる場にはホイホイ出席するが、少しでも批判されたり責められたりすると逃げる…協会事務局の責任者である事務局長としての職務を全うせず、自分の小ちゃなメンツに拘っているとしか思えない。
事実、以前、末吉は度々、東京都社会福祉協議会知的発達障害部会に、“中央情勢報告”なるただの厚労省の代弁をしに行っていたのだが、2019年5月22日の東社協部会総会に出席した際、日本知的障害者福祉協会事件(都労委平30年不第15号事件)のことを知っている出席者に「団交に出席して、労使で話し合ったらどうですか?」と言われ、それ以降一切、東社協に“中央情勢報告”しに行っていないことからも判る。

また、第18回団交(5月23日)で協会は、末吉が団交に出て来ない理由の一つとして、団交で何を尋ねられるか判らないからと言っていた。
何を聞かれるかわからないから出ないって…あなた事務局長でしょう?

末吉本人は団交に出たくない、協会は末吉の“特殊な事情”などという子供の様な言い訳を持ち出し、その“特殊な事情”を克服する団交出席へのロードマップも示さない…これでは埒が明かない。
我が組合としても新たな戦略を立て、新戦術でこの状況を打破するしかない。

上記、第18回団交で、のらくらした回答を行なった協会に対して当該組合員は次の様に釘を刺した。

当該組合員  …こちらは、末吉さん個人がどうこうという話じゃなくて、事務局長としてちゃんと出て来いということを要求している訳であって、個人がどうこうって言うんであれば、ちゃんとしたプログラムを立てて進めてもらわないと、ずっとこのまま同じでしょう。となると、こちらとしても協会は、和解協定を履行する、遵守する気がないんだなと。じゃあ遵守する気がないんだったら、もう一回都労委に差し戻そうか、もしくは現場行動を強化して、もう徹底的に闘うしかない。 別に協会だけじゃないですからね、現場行動やるのは。本当に直接本人に会いに行くくらいの気持ちでやらざるを得ないじゃないですか、そういうちゃんとした団交出席に向けての取り組みを示してくれない限り。

末吉本人が団交に出ず、協会事務所で我が組合が現場行動していると逃げて姿を現さない…となるとこちらから会いに行き、直接会って話し合うしかないのである。

自宅凸

…と前置きが長くなったが、この状況を打破する為に已む無く、当該組合員と南部労組組合員1名は末吉事務局長の自宅の最寄駅に集合し、9時15分頃に末吉宅を訪れた。

インターフォンを押したところ、家族が出て本人は不在だということだった。
本当かどうかその口ぶりから怪しい(居留守を使っている?)感じもしたが、仮に居たとしても我が組合の姿を見たら出て来ないことは想定内ではあった。
本人と話し合いをすることが叶わず残念ではあったものの、手書きの添え状と前日に配布した情宣ビラ、そして、申入書が入った封筒を郵便受けに入れて、本人が帰って来たら受け取る様に伝えた。

申入書の内容は以下の通りである。


公益財団法人日本知的障害者福祉協会
事務局長  末 吉 孝 徳  殿

申  入  書

 貴殿は第2回団体交渉(2016年6月2日)を最後に当組合との団体交渉(以下、団交と略)を拒否し、不参加を続けています。当組合の団交要求において都度貴殿の団交への出席を要求しているにもかかわらずです。第1回・第2回の団交では、貴殿は事務局長として団体交渉に出席し、当組合と協議を行っていましたが、第3回団交以降、貴殿は自身の職責を放棄して団交出席を拒んできたことは極めて遺憾であり、不誠実な対応と言わざるを得ません。
貴殿の団交拒否(不誠実団交)を争点に約4年にわたり東京都労働委員会で争い、第30回調査期日(2022年1月20日)において和解終結となりました。和解協定では「協会事務局の人事・労務に関する事項を議題とする団体交渉については、常任理事・事務局長の職にある者等、議題に相応しい者が出席して説明責任を果たすこと」とされています。当組合も和解協定に従い、貴殿の団交出席について可能な限り配慮をし、貴殿の団交出席に向けて、貴殿不在のまま貴殿を除く貴会の団交出席者に現状報告を求め、提案を行い、協議を続けてきました。しかし、和解協定締結以降も貴殿にしか説明できない議題であるにもかかわらず貴殿は団交への出席を拒否し続け、貴会も何ら具体策を講じず徒に団交が引き延ばされて今日に至っています。
よって、あらためて以下の事項を要求し、貴会事務局長として当組合との団体交渉に出席するよう申し入れます。

1.2022年1月20日に締結された東京都労働委員会での和解協定を遵守・履行すること
2.2022年1月20日に締結された東京都労働委員会での和解協定に従い、又、貴殿の職責において、貴殿は当組合との団体交渉に出席すること
3.上記2.が現状において困難であるならば、今後の団体交渉参加への具体的な取り組みを貴殿自身により当組合に書面で示すこと

以上


とりあえず、初回の訪問なのでこれ以上の行動はせずに我々は末吉宅を立ち去った。

2024年は、団体交渉に出席し、誠実に組合との交渉に臨まなければ、職場・自宅を問わずに直接会いに行くことになるだろう。
これが第2回、第3回…と続く自宅申し入れ行動にならないことを我々は願っている。

例年の仕事納め情宣行動に、新たな戦略による新戦術も加味した一連の2023年末行動を我々は貫徹したのであった。

…The end

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