[職場闘争]4・23南部春季統一行動 協会前情宣行動を決行!

2021年4月23日(金)、今日は南部地区労働者交流会の4・23南部春季統一行動、日本知的障害者福祉協会(浜松町)→学研(五反田)と2現場を貫く社前抗議行動、“山手線外回り”行動で闘った(呼びかけビラ)。福祉協会の現場行動としては、昨年12月28日の“仕事納め情宣”以来の4ヶ月ぶり、全1日のストライキ通告をもって、15回目の現場行動を決行した。

福祉協会事務所裏手での情宣

8時45分から福祉協会事務局のあるKDX浜松町ビルの正面と裏手の二手に分かれ、福祉協会闘争の経緯と現状を記した情宣ビラ『JAID UNION News No.15』を配布、浜松町界隈の労働者に我が情宣ビラは吸い取られるように人々の手に渡って行った。

ビラ配布後、集まってくれた全都の闘う労働者・障害福祉関係者の仲間と共に、9時30分から抗議・情宣集会が始まった。
当該組合員から経過報告として、組合加入・団交要求から、団交からの末吉事務局長の逃亡、それを居直り、テキトーかつ辻褄の合わない理屈を弄する協会の実態、そして、現在の主戦場の一つである労働委員会闘争の現状を報告した。


「(…前略…)2013年の違法な就業規則変更とそれに抗議した当該組合員への末吉事務局長(当時は事務局次長)による暴行・暴言・他の職員の前での吊るし上げ行為、その他労働法令違反についての団体交渉で事実確認と経緯説明を末吉事務局長に求めたのですが、言い逃れができないと踏んだ末吉事務局長と協会は2016年7月の第3回団交から組合との団体交渉を拒否、逃亡して現在にいたっております。これについても、組合からは不誠実団交としてその都度、抗議をしてきたのですが、協会は、団体交渉は末吉を糾弾する場ではないなどと、正当な労使交渉を「糾弾」とすりかえて、末吉事務局長の団交からの逃亡を正当化しようとし、居直っています。それが昨日行われた第23回にも及ぶ東京都労働委員会への不当労働行為救済申立の発端です。

これまでの組合と協会との団体交渉において、2013年の就業規則のデタラメ違法な変更経緯の全容がほぼ明らかになりました。末吉事務局長は当時からの責任者として、職員に対してその説明責任があるのは言わずもがな、その実態も職員に違法残業させていた事実も、組合から指摘されて発覚したことなのにもかかわらず、それをひた隠しにし、ごまかそうという見苦しい態度を取りました。
これは、先日の2021年4月の就業規則変更でも同じ様なことが繰り返されました。就業規則変更の経緯説明について、就業規則に休日労働の規定がないにもかかわらず、三六協定で休日労働について労使協定を結んでいることの矛盾を指摘し続けても、協会は末吉事務局長始め総務課が「休日労働」における割増賃金と「休日の振替」の意味を全く理解していないという、基本の「き」の知識すらないということが判明。私たち組合は2016年から散々指摘してきたことなのに、理事会では「協会顧問弁護士や社労士からの指摘により」というウソをついて説明していることからも、いまだに協会はそのごまかし・隠蔽体質を改めていないことが明らかです。これが今お配りしている情宣ビラにある協会の「ウソとごまかし」の意味する一つ目です。

労働委員会闘争では、組合員に対する不利益取り扱いと支配介入の件は、2020年3月に一部和解となりましたが、調査による書面合戦と審問によって、協会の言い分には無理があるということが、和解協定書や調査調書にも明記され、協会の団交での対応は組合に対して不当なものであったことも明らかになりました。協会の自組織防衛・自己保身の勝手な理屈は第三者には通じないのです。
残る都労委での争点は末吉事務局長の団交逃亡とそれを無理筋で擁護する協会の不誠実団交です。これも2020年後半から和解協議に入っていますが、もはや、和解不可能との流れでしたが、協会は昨年12月に末吉事務局長には団交に出られない“特殊な事情”があると言い出し始めました。
それならば、最初からそう言えばいいんですが、その中身もどう考えてもその場しのぎの言い訳としか思えず、これまでの協会の不誠実さやでたらめな対応を考えるにその真実性には疑問を抱かざるを得ません。
仮にそこに幾らかの真実であったとしても、それをひた隠しにし、3年超にも及ぶ都労委での審査をずるずると引き延ばして来た責任は重大で、真に和解する気があるならば、組合に対して時間と労力を割かせてきた謝罪が必要です。

もっとも、その“特殊な事情”とやらも、言ってしまえば、「私は組合に誹謗・中傷され、糾弾された被害者です」と言わんばかりの代物で、自分のやってきたことを棚に上げるとは正に言語道断です!
そもそも、これまで協会は末吉事務局長を団交に出さない理由として、密室での密談によって、全くその意思決定経緯も不明な「会長の判断」とやらを盾にしてきたのです。末吉事務局長が組合(員)から「個人攻撃されている」「糾弾されている」と事実を歪曲した説明を、彼が得意な泣き落としの自己保身で密告を行なったら、会長としても「そんなもんに出なくていい」という結論になるのは当然でしょう!
これも今お配りしている情宣ビラにある協会の「ウソとごまかし」の意味する二つ目、不誠実団交=不当労働行為の事実です。

情宣ビラにも書いていますが、協会は正常な労使関係を悪化させる「密室」「密談」「密告」の「3密」状態です。新型コロナウイルス感染拡大を防ぐために「3蜜」回避を言われていますが、職場の労働条件・待遇の勝手な変更や組合員の排除攻撃、ハラスメント・嫌がらせ行為の蔓延を防ぐためにも、この「密室」「密談」「密告」の「3密」回避は必要です。正に悪しき職場における「3つの密を避けましょう!」です。
労働組合の力によって、「密室」「密談」「密告」の「3密」を回避して、風通しのいい職場にしなければなりません。

こんなグダグダな福祉協会ですが、協会会員施設の福祉労働者の仲間も協会事務局の実態を知り、その団交に参加し、のらくらした福祉や障害者の人権に関わる組織とは思えない実態と団交対応に鋭い指摘をしています。その結果、少しずつではありますが、我々組合の粘り強い闘いによって前進を勝ち取って来てもいます。都労委での闘いも、もちろん早期解決を望むものではありますが、公益法人、社会福祉団体の本部として労働者の権利や団結権を擁護し、権利侵害を許さないという姿勢を明確に示すまで、労働委員会と職場での闘いは続きます。今後ともご支援よろしくお願いいたします。」


続いて、結集してくれた5団体5名の仲間からの連帯挨拶があった。
障害者の自立生活の保障を求めて闘う、重度の身体障害のある鈴木敬治氏、元全日本手をつなぐ育成会事務局員で現在はNPO法人ガチャバンともに生きる会の介助者・支援者のM氏、三多摩合同労働組合・幹福祉会の支援職員・組合員のK氏、元・渋谷・野宿者の生存と生活をかちとる自由連合(のじれん)の K氏、心神喪失者等医療観察法(予防拘禁法)を許すな!ネットワークのH氏、いずれの方々も身体・知的・精神障害者の福祉に携わる当事者・労働者であって、日本知的障害者福祉協会事務局の職場の実態に抗議の意思を表明し、協会にとっては相当耳に痛い話であったはずだ。これが心に響かない様ならば、ソーシャルワーク云々などと協会には語る資格がない。少数派として職場闘争を担う当該組合員にとっても心強い連帯挨拶であった。

いつもの様に、集会の最後はシュプレヒコールで締め括った。

シュプレヒコール!(よし!)
福祉協会の不誠実団交を許さないぞ!
末吉事務局長の管理責任を追及するぞ!
末吉事務局長は団交から逃げるな!
末吉事務局長は団交に出て来い!
団交に出て来て、説明責任を果たせ!

シュプレヒコール!(よし!)
全国の福祉労働者と共に闘うぞ!
全国の障害のある仲間と共に闘うぞ!
労働委員会闘争に勝利するぞ!
福祉協会職場闘争に勝利するぞ!
南部労組・福祉協会は闘うぞ!

シュプレヒコール!(よし!)
南部労組は闘うぞ!
南部交流会は闘うぞ!
重度障害者の介護保障を勝ち取るぞ!
障害者の自立生活の前進を勝ち取るぞ!
野宿者の生存と生活の保障を勝ち取るぞ!
医療観察法を廃止するぞ!
少年法改悪を阻止するぞ!
三合労・幹福祉会の仲間と共に闘うぞ!

シュプレヒコール!(よし!)
争団連の仲間とともに闘うぞ!
各地域合同労組の仲間とともに闘うぞ!
全都・全国の仲間とともに闘うぞ!
南部労組・福祉協会は闘うぞ! 勝利するぞ!
闘うぞ! 闘うぞ!! 闘うぞ!!!

最後に結集した仲間と抗議と闘争決意のシュプレヒコール!

当日、協会事務所には、最初から来る予定が無かったのか、組合が情宣行動をしているのを手下からの通報によって逃げたのかわからないが、末吉事務局長は不在だったそうで、残念至極であったが、好天にも恵まれ、さしたる妨害もなく、我々は結集してくれた39名の仲間と共に4・23南部春季統一行動の第1現場である福祉協会前集会・抗議行動を貫徹!10時20分に終了し、我々は次の現場、東京ふじせ企画労働組合による五反田の学研ホールディングス社前集会に向かったのであった。

ここにあらためて結集して頂いた皆様に感謝を申し上げます。

…The end

コメントを残す コメントをキャンセル